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観劇 『飛龍伝2010 ラストプリンセス』 / 『相対的浮世絵』

『飛龍伝2010 ラストプリンセス』
作・演出:つかこうへい
出演:黒木メイサ、徳重聡、舘形比呂一、矢部太郎、馬場徹、東幹久 他


<ストーリー>
全共闘の委員長に祭り上げられた東大の神林美智子は作戦の為、恋人であり作戦参謀の桂木順一郎によって美智子に好意を寄せる学生の敵・機動隊員の山崎一平のもとに送り込まれる。
山崎と共に暮らすうちに二人は愛し合うようになっていくが、時代は彼等の幸せを許す事はなく、ついに学生と機動隊が激突する11・26最終決戦の日が訪れる・・・



観劇日:2010年2月12日 ソワレ@新橋演舞場






2010年観劇振り返り感想その一。※二本共にネタバレです!


つかこうへいの遺作となった作品。
私にとって初つか作品の観劇が遺作となろうとは。


学生運動の話しなので陰欝でシリアスな舞台を想像していたのですが、意外にコミカルな場面が多かったのが驚きでした。

東幹久さんなんて、あのアデランスのダンスを披露してくれましたから(笑)
メイサちゃんに「メイサ!お前もやれ!」とダンスを強要してメイサちゃんが本気で困っていた(笑)


時事ネタの笑いが多くて、鳩○幸夫という登場人物が「小○は厄介なんだよ。」と言ったり、了いにはアバターの仮装まで出てきてびっくりです。
『鋼鉄番長』でメタルさんのアバターを観た時の既視感はこの舞台だったのか・・・


一部が一時間という短さで纏めなくてはならないからか、または台詞が長いせいなのか分かりませんが、出演者の台詞が早いし聞き取りづらかった。


ただでさえ複雑な時代・人物背景なのに、マシンガントークでもしているようなやり取りをされて、前半観客を置いてきぼりにしていた感がありました。
多分これがつか作品なのでしょうけども・・・。

また公演初日から数日経つのになぁ~と未完成な印象を受けてしまいました。
また下ネタ多用だったり、シリアスシーンとコミカルなシーンの境の無さ。
今までつか作品を観たことが無いのですがこんな感じなのでしょうか・・。


また何故美智子を崇拝する学生が居たのか、美智子が山崎を深く愛する様になったのか等、話しが端折られていたので物語の重要な部分をもう少し丁寧に描いてくれたらなぁと思いました。


私的に結構残念な事が多かったのですが、主演の黒木メイサちゃんは素晴らしかった。
彼女が全てを救うと言っても過言ではないです。


緩急の差を上手く演じ、委員長として全共闘率いて闘う姿と、一人の女性として苦悩し、そして山崎を愛する姿の演じ分けが見事でした。
またアクションは格好良く、ダンスも上手い。
美人でオーラも有るのでこれからが楽しみだなと思わせる女優さんでした。


東幹久さんは人間の弱さや欲深さ、残忍さを上手く演じられており、やや纏まりに欠けるストーリーを再びその演技で纏めあげ、ラストまで持って行く役割を果たされていたなと思いました。


山崎役の徳重さんはと言いますと…う~ん…台詞をかなり噛んでいたし、重要なシーンで台詞を間違えたり、とても残念だったなぁ。アクションもキレが無かったですし…


この作品、メイサちゃんに救われていますね。
カーテンコールでは、赤いドレス(しかもボディコン風)に着替えて登場した瞬間、「おお~」と言う歓声があがりました(笑)

カーテンコールが一番楽しかった様な気がするなぁ。
アクロバットが凄かったし、キャスト全員でのダンスも良かった。

そして馬場徹さんが格好良くて釘付けになった(笑)

最後に客席に向けてメイサちゃんが「気をつけてお帰り下さい」と言ってくれたのが嬉しかったです。





『相対的浮世絵』

作:土田英生
演出:G2
出演:平岡祐太、袴田吉彦、安田顕、内田滋、西岡徳馬

<ストーリー>
人生の曲がり角にさしかかり、それぞれにややこしい問題を抱えてしまっている岬智朗(袴田吉彦)と、高校時代の同級生、関守(安田顕)。彼らに救いの手をさしのべたのは、10数年前、高校生のときに事故で死んだはずの、彼らの同級生、遠山大介(内田滋)と岬の弟、達朗(平岡祐太)だった。

うしろめたい気持ちを抱えながら、遠山と達朗からの救いの手を頼りにするようになる二人。そこへ現れたのは、遠山、達朗と知り合いだという、自分の思い出ばかり語りたがる初老の男、野村淳(西岡徳馬※徳は旧字)。

「前田? 髪の長い子か?」
「そうそう。あいつは確かに可愛かったな。」

いつも一緒にいた高校時代の、他愛のない思い出話に盛り上がる4人。そして、彼らを見守る野村。やがて、話は……


引用:『相対的浮世絵』公式HP http://www.g2produce.com/other/soutaiteki/

観劇日 :2010年3月26日 マチネ@Bunkamuraシアターコクーン




平岡祐太初舞台、『相対的浮世絵』を観ました。
座席が選べるということで、突発的にチケット購入。
指定できたのでかなりの良席!
ど真ん中の前から5列目で凄く舞台から近かった。


お陰で各登場人物の心理を細部まで読み取る事がポイントの舞台だったので、表情が良く見える席で本当に良かったです。

高校時代、火事で死んだはずの弟・達朗と友人の遠山に十数年の時を経て再会した智朗と関。
そんな四人を見守る一風変わった謎の男・野村・・・・


火事から生き残った自分達を怨んで出てきたのではないかと二人は疑うが、どうやら違うらしい。
怨んでなどいない、助けたいんだと言うのだから逆に怖い。


智朗と関は様々な“深刻な悩み”を抱えていて、死んだ二人は彼等の問題を解決していく。ある日智郎が会社の金を使い込むという“事件”を解決すべく達郎と遠山は一日で600万という大金を用意し、“事件”を解決する

そんな二人の行動に監視役としてこの世に降り立った野村は「全て元通りにしろ、そうしなければ二度とこの世に出ることは出来なくなる」と告げる。

一方生き残った智郎と関の二人は蘇った二人に恐怖心と猜疑心が拭えない為、二人の真意を探るべく四人で話し合う場を設ける。

楽しかった思い出話の果てについに「あの日」の話をすることに。

あの火事の記憶を辿り、それぞれが「あの日」を語るうちに怨む気持ちを捨てる事など無理であると悟る4人。そして次第に嘘がつけなくなる智郎と関。そんな二人に「全てを元に戻さなければ自分達が消えてしまう。だから今まで“解決”してきた事を戻してほしい」と頼む達郎と遠山。

自分の人生を投げ売ってまで死んでしまった人間を救うか?

いや・・死んでしまった人間よりも今を生きている自分の人生を守る方が大切だ。

一見酷いが誰もが抱く“本音”を代表して二人が吐露しているかのようで実に人間臭く、共感出来る反面、二人と同様に罪悪感を抱いてしまった。

結局二人は自分の人生を犠牲にして死んだ二人を救うのだが、救われたはずの二人は「なんかスッキリしたよ」とあの世へ帰ってしまうのだった。

生きる者と死んだ者の相対する四人の姿はこの世の不条理と人間の欲深さを描いたまさに「浮世絵」である。


死んだ二人は復讐する為にこの世に戻ったわけではないと言っていたが、結果的には二人に復讐を果たしたような気がした。

もし、これが彼らの真の目的だったらと考えると恐ろしい・・・全く違った舞台になる。

ブラックコメディーと言うかファンタジーといも言える不思議な雰囲気の作品。
5人とも実に良い演技でしたが特に内田滋さんと安田顕さんが良かったですね。
火事の様子を語る内田滋さんの狂気を帯びた演技は圧巻。
安顕のいや~な演技も心に迫るものがあり嵌り役だなと思いました。
(おかっぱ頭も似合ってました(笑))

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テーマ : 演劇・舞台
ジャンル : アイドル・芸能

観劇 『時計じかけのオレンジ』

原作:アンソニー・バージェンス
演出:河原雅彦 
出演:小栗旬、橋本さとし、武田真治、吉田鋼太郎、キムラ緑子、石川禅、高良健吾、ムロツヨシ、矢崎広、桜木健一、山内圭哉 他



< あらすじ >

舞台は全体主義の近未来社会。
主人公アレックスはジョージ、ディム、ビート等“ドルーグ”達と共に奇妙な“ナッドサッド語”を使いながら欲望の赴くまま悪行の限りを尽くす。
そして人々をゲームのように襲撃していくアレックスはついに人を殺してしまう。
仲間に裏切られたアレックスは刑務所へ。そこで自由を望むアレックスは刑期を短縮できるという治療方法『ロドビコ療法』の存在を知り、治療の実験台になることを望んだ結果治療を受けることになるが・・・



観劇日:2011年1月8日(土)マチネ@赤坂ACTシアター




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言わずと知れたスタンリー・キューブリックの『時計じかけのオレンジ』↓。

時計じかけのオレンジ [DVD]時計じかけのオレンジ [DVD]
(2010/04/21)
マルコム・マクドウェル、パトリック・マギー 他

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昔何だか観てはいけない映画という認識をしていた程衝撃的な作品ですが、なんとこれを舞台化すると知った時はどうするんだろう?と思いました。
しかし舞台化は初めてではなく、現地では既に上演されており、日本では初公演と言う事になります。

私の観劇初めがこの『時計じかけのオレンジ』。
新年早々よくこんなエ○グ○バイオレンスな舞台を上演したな~と思いましたが、観に行く私も私だなと(笑)

公式に『疾走するウルトラバイオレンス』とありますが、まさにその通りな舞台でした。



強烈な光と激しい音の洪水、LEDスクリーンの映像を多用する視覚と聴覚に刺激を与える演出。
両サイド鏡ばり(?)な舞台と主人公達の奇抜なファッションで幕開けと共にカオスな世界に引きずり込まれてしまった。


オープニングから異様で無機質な雰囲気が漂う。
まるで異星人が地球に降り立ったかのような役者の登場の仕方がとにかく異様。
別次元の人間の様で居心地が悪くなる。


冒頭のアレックス等ドルーグ達の歌と踊りは明るく軽快でも歌詞が過激でそのギャップが凄まじい。
無邪気さの中にある狂気・・・純粋悪と言うのでしょうか。それが現れていて恐ろしさが際立つ。



そして小栗君演じるアレックスとその仲間たちは顔面白塗りで目には黒いアイライン、真っ白なつなぎと黒い帽子・・・映画そのもののスタイルで登場。これがとても不気味なのです・・・



※以下ネタばれです。




インモラルがモラルな世界で、人間の罪深い潜在的欲望の具現化と言えるアレックスの視点から『善』と『悪』、『人間』というモノを見せられる。


ロドビコ療法を施されたアレックスは暴力や性に対して拒絶反応を起こすようになるが、これは自ら望んで起きる反応ではなく、他者が“除去”し“与えた”姿である。


自ら善と悪の判断が出来てこそ、理性で己の欲望を抑え込むことができてこそ『人間』である。


アレックスは全体主義の社会で生きる「時計じかけのオレンジ」=若さに満ち、見た目は健康健全な若者の様であっても、中身は非人間的で無機質であり、理性も働かず欲望のままに生きる。
そして全体主義国家にいいようにされた(ロドビコ療法をされた後の成れ果て)異質なモノという事かなと思ったのでありました。


またアレックスを見た牧師のセリフと、エンディングの歌と映像に幾度か出てくる「NO CHOICE、NO LIFE」が本作のテーマではないかと。



パンクオペラと言うだけあってバンドの生演奏の迫力が凄い。

役者も歌い踊る!橋本さとしさんと鋼太郎さんの歌声と存在感は圧巻で、やはりお二人が突出していたように思えた。
しかし主演の小栗君も見せるし(←これはビックリ)魅せます。
ロドビコ療法前後のアレックスの演じ分けは上手かったですし、台詞も聞き取りやすかったです。

そしてアレックスの仲間を演じた高良君等若手勢の演技も勢いがありました。



驚くシーンが色々とあり、客席を巻き込むある演出は本当にビックリした。
まさか近くの空いている席に小栗君が来て暴れるとは思わず一瞬何が起きているんだ!?と思いました。

それ以上に驚いたのが休憩時間。
休憩開始後暫く橋本さとしさんと緑子さんがアドリブ混じりでトークしているのもビックリでいたが、まさか小栗君が休憩時間も壇上で絶叫し続けるとは・・・

休憩行けないじゃないか!と(笑)

友人曰く、途中から映像に切り替わってるっぽいとの事でしたが、私はそんなこと疑わずに観ていました(笑)。
あれ実際どうなっていたのでしょう?本当に斬新な演出でした。



映像の多様や歌の入れ方、バンドの生演奏等は少し新感線に似ているなと思ったのですが、既視感ある中にも未体験の演出が仕掛けてあり、全体的にみるとやはり前衛的な舞台だったなと思いました。


ちなみに舞台は原作よりで、ラストも原作と同じだとか。
映画のエンディングの後「まだショーは続くよ」となり、原作通りの成長したアレックスが現れるのですが、映画公開時に色々あったようですね。

原作のエンディングがあるのと無いので全く異なると思います。
若さゆえの行いだから仕方がない、抗えないと言ったような台詞・・・
これそんな台詞で今までの行いを纏めて普通の生活おくっているなんて、かなり恐ろしい・・・。



う~ん・・・新年早々色々な意味で刺激的な舞台でした。



余談ですが、カーテンコールが面白かった。
橋本さとしさんと鋼太郎さんがムロツヨシさんを毎回弄るんです(笑)

ムロさんの帽子を客席に投げたり、ムロさん落とそうとしたり。
慌てるムロさんが可愛い(笑)矢崎君はスライデングしてくるし。

高良君は緑子さんと何やらお話していた・・・顔小さくてカッコ良かったです。

小栗君は役に入り込んだままのお辞儀がなんとも独特で良い。
しかしスタイルほんと良いですね~。
センターブロック左通路側の方は真近であの奇抜な衣装の小栗君が観られたんですよね~新年早々ラッキーな方だ!(笑)


テーマ : 演劇・舞台
ジャンル : アイドル・芸能

観劇 『K2』

作:パトリック・メイヤーズ
演出:千葉哲也
出演:堤真一 (ハロルド)、 草なぎ剛 (テイラー)


< あらすじ >
世界第二位の高峰「K2」登頂に成功した物理学者のハロルドと地方検事補のテイラーは
下山途中の8,100メートル付近で遭難してしまう。
しかもハロルドは足を骨折してしまい、身動きが取れない。
氷点下40度、十分な装備もなく、酸素も薄いという極限状態に置かれた二人。
お互いの人生を語り振り返るうちに、迫りくる死を意識しながらも懸命に下山を試みるが・・・




観劇日:2010年11月25日 ソワレ @世田谷パブリックシアター 








極限状態に置かれたのは何もハロルドとテイラーだけではなく、この舞台を観たい方全てだったのではないだろうか・・・それ程この舞台のチケット争奪戦は凄かった。


今回はもしかしたら取れないかもと思っていたら幸運にもチケットを取ることが出来ました。
なので、この舞台はかなりの特別感がありました。


堤さんの髭は最初見た時驚きましたが、役作りだったんですよね。

今回は(というか“も”)ネタばれで感想を書いていこうと思います。



※以下ネタばれですのでご注意下さい。




『At home at the ZOO』と同様、今回の演出も千葉哲也さん。
『At~』も舞台装置を始め照明等、各演出が心情を投影している印象を受けたのですが、
今回の演出も良いのです。



開演前の場内には吹雪の音が流れており、もうそこはK2の世界。

そして幕が上がると同時に客席へ白い霧(というか雪)が流れ込み、まるで雪山に迷い込んだかのような錯覚を覚える。
そして視界が晴れると目の前には巨大な氷壁が出現する。

氷壁の向こうには雪山が見え(これがまた見事な遠近感)、劇場を一瞬にして雪山に変えてしまった。
この演出にまず心を鷲掴みされました。
物凄く感動したのです・・・白い霧が客席を徐々に包みこんでいき、氷壁が出現する様が幻想的で。


霧が晴れると氷壁中央にある狭い岩棚に黄色いシートを被り、身を寄せ合っている二人が現れる。



何とか山の途中にあった岩棚で一晩やり過ごしたテイラーとハロルド。
テイラーは目覚めると生きていたという事実を喜ぶ。
一方のハロルドは意識が朦朧としているのかテイラーの問いかけに対する反応が鈍い。
ここで二人は全く違うタイプの人間なのだなということが伝わります。


というか・・先に『ハロルドが足を骨折し~』という事を知っていたので「え、もう既に危ない状態なの!?」とかなり冷や冷やしたので、必死にハロルドを起こそうとするテイラーと同じ気持ちになりました、


下山の為の装備点検を始めるテイラーは未だ希望に満ちていて、とても生き生きとしているように思える。そんなテイラーと違ってハロルドはテイラーと行う準備点検もどこか身が入っていなよう。



下山出来る可能性がほぼ無いことを既に悟っているようにも思えるこの態度。
そんなハロルドにテイラーは「自分たちがこの岩棚で生き延びたことは普通に考えてあり得ない。だから自分達には未だ運があるんだ」と鼓舞する。


このテイラーの言葉に感化されたのか、ハロルドはテイラーと共に下山への希望にかける。
そして上部に残された下山に必要な一本のザイルを取りに戻ることを決意する。
必ず二人で降りるために...。



氷壁を登っていくテイラーはチャレンジする度にハロルドに「何か話してくれ」と言う。

テイラーが登り、再び岩棚へ戻ってくるまでハロルドは自身が学んだ物理学や影響を受けたアインシュタイン、宗教、そして学生時代の自分や怪しげな怪物話などをする。

ハロルドという人は物理学者というからお堅いキャラクターなのかなと思いきや、実はそうではないんですよね。確かに理屈っぽいのですが、結構茶目っけ(ん・・死語?笑)がある人。

劇中何度か下系のセリフが出てきますが何でしょう・・何故か堤さんが言うとそういったセリフもすっと入ってくるのですが、草なぎ君が言うと何だか違和感を感じてしまいました。いや、別に堤さんがよく下ネタを言っているとかではなくて(野望篇のインタビューで岡田君が言っていたっけ(笑))(^^ゞ

一方のテイラーは最初の明るく前向きな姿から草なぎ剛=良い人役を演じるイメージがあったので、今回もそうなのかと思いきや、実は違う。



それはザイルを取るために行った際に起きた雪崩から一変する。
状況も、精神状態も何もかも。


この雪崩、「雪崩が起きるかもな」と二人が言っていた時はどうするのだろうと思っていましたが、本当に雪崩起きました・・・世田谷パブリックシアターで雪崩起こさせたんですよ。

氷壁のセットだけでも凄いと思っていたのに雪崩までやるとは本当に本公演の演出はスケールが大きい。
二人に闇が覆いかぶさりそして一気に雪の塊が落っこちてくるのです。
その雪(発砲スチロールと紙でできているのかな?)の量が多いので、客席まで迫ってくるという迫力。
前列のお客さんは雪まみれになっていました。



この雪崩でテイラーの平常心も崩れ落ちたのです。
あたり一面真っ白な雪景色、氷点下40度の閉塞された、まるで孤島に居るかのようなこの状況、突然死への恐怖に直面し狂気がテイラーに宿る。
それを冷静に落ち着かせようとするハロルド。



やがてテイラーは自身の事を語り始める。
地方検事補である自分の仕事について、女性関係について。

ここで語られる話は当初の陽気な姿とは真逆の話である。
自身を社会的害悪から守るかの如く他人を攻撃する生き方をし、自分はハロルドの様な妻や子が居る温かい家庭はない、必要ないと強く言うのである。
しかしこの生き方は恐らく本心とは違うような気がする。

テイラーは人生の孤独や焦燥感から逃げているように思える。
そんなテイラーが「俺が好きなあんたが」と言うのだから、内心ハロルドの様な人生にあこがれると共に、ハロルドに自身の心の隙間を埋める「兄」や「父」を見、求めていたのではないかと思った。



“感情の暴露”、それは互いに信頼しあった者同士でしか為せないことである。
その強い信頼関係からハロルドはある決断をするのです。


自分がもうテイラーと一緒に下山する力が残されていないと悟ったハロルドは、テイラーに自分を残し下山するよう説得する。しかしテイラーは拒否をする。


もしハロルドを残して下山したとしてもその後の人生で後悔し続け、毎日罪悪感に苛まれる事になる・・・。
ハロルドの気持ちもテイラーの気持ちもどちらも分かるし、どちらも正論。
テイラーにとってハロルドはとても大切な人であり、「ずっと友達は欲しかった。そして出来た友達はお前だ」と言うようなセリフから本当に特別な存在になっていたんでしょう。



そんなハロルドを置いて自分だけ助かる事なんて出来ない、したくないというテイラーの気持ちに同調してこのシーンから私の涙が出始める訳です・・・・
此の時の草なぎ君の演技が響いたんですよね。

前半の怒鳴る演技は何だか浮いているような(すいません;)気がしたのですが、ここのシーンはテイラーの真実の姿=純粋さが現れていたからか、草なぎ君ともマッチしていたように思えたのです。
先述のとおり“草なぎ剛=良い人”のイメージが強いからかもしれませんね。




ハロルドを置いて一人下山するなら一緒にここで一生を終えると言うテイラーにハロルドは言う、シンディー(妻)に触れたい、エリック(息子)のこれからの成長を見たい・・・。
死を予期したハロルドは懇願する「俺の代わりに」と言う様にお前が下りれば俺の願いは叶うのだ、だから最後の願いを聞いてくれと。




ハロルドの願いを聞き入れたテイラーは下山することを決意する。



テイラーが下山している事を確認しつつ、ハロルドは自身の人生を改めて振り返る。
何て自分は自分勝手に生きていたのだと悔やみ、妻と息子への愛を叫ぶ。



「人生とは受け入れることである」




ハロルドがテイラーに話したこの言葉。

前半と終盤の二人の変化はまさにこのセリフが掛っていて、終盤の二人の姿は逃げずに戦い、「全てを受け入れた」姿なのだなと思いました。



ハロルドは下山していくテイラーを確認しながら白い一匹の目が見えない狐の話をする。
誰に聞かせるでもなく、自分の為に話すのです。

この話は宗教的で、日本の神話にも似たような話があったような・・・と思ったお話なのですが、
この狐に一人岩棚に残され、死が迫る自分を重ねているんですよね。


そして語っているうちにハロルドは気付く。目が見えない狐が何故じっと死を待てたのか
・・・それは次に生れる時は目があることを知っていたからだと。



これはテイラーが下山することで再びハロルドに命が宿る。

テイラーが生きている事がハロルドが生きた証であり、
テイラーは山での出来事を、父の雄姿をエリックに伝えることが出来る。
妻シンディーにもハロルドの愛を伝えることが出来る。



二人は永遠に“見えないザイル”で繋がっているのだ。
そして彼らの記憶の中にハロルドは生き続けると思うから・・・



自分は新たな“姿”で生き続ける。
来世でまたシンディーとエリックに会える(ハロルドは信仰心が強いと思うので)と思ったというか悟ったのでしょう。



最後のハロルドの表情はとても穏やかで、幸せそうにも見えました。




何だか『クライマーズハイ』の安西のセリフ「下りるために登るんさ」が浮かんだんですよね、このラスト。
ハロルドもテイラーも下りたんですよね・・・心に抱える色々なしがらみや、不安等から。
そして新たな未来へと歩み始めた・・。



このラストに辿りつくまでの照明の使い方が上手いなと思ったのが、迫りくる死の恐怖と闘うハロルドをじょじょに闇が覆うあの演出。

空が段々暗闇と化していくんですよね。
また、ラストなんてハロルドにスポットが当たり、堤さんの素晴らしい表情と氷壁の美しさが際立ち、まるで一枚の絵のようでした。




この舞台、改めて堤さんの演技の素晴らしさを実感した舞台でした。
堤さんは足を骨折しているという役なので、身動きが出来ず、最初から最後まで座りっぱなし。なので語調の変化や表情でハロルドの心情の変化を表現しなければならない。
制約された中での表現というのはとても難しく、大変なのではと思いますが、それをやってしまう・・・しかも自然に。表情に、台詞にハロルドの魂を乗せた演技をされるのです。
なのでじんわりとそれこそ雪解けの様な感動と悲しみが染みわたる。自然に涙が出る演技・・・
また私を惚れさせるのかと(笑)




草なぎ君は堤さんと違い動きが多く、氷壁の上り下りはとても大変だったと思います。
しかもセリフを話しながらですからね。
神経質で感情の起伏が激しいテイラーを力いっぱい演じていたように思いました。
終盤の純粋さが出た瞬間は本当に良かったです。




カーテンコールは3回、スタンディングオベーション!
私も「座って拍手なんて失礼だ」と思い直ぐに席を立ちおもいっきり拍手をしました。


パンフレットで「ドキュメンタリーの様に見える芝居になればいい」と千葉さんがコメントしておりましたが、まさにドキュメンタリーの様で、ずっと二人を見守っている感覚に成りました。



これは体感しないと味わえない感動ですね・・・だから舞台は面白い。
何だか大きなモノを貰った舞台でありました。



観劇 『劇団☆新感線 30周年興行(秋)豊年漫作チャンピオン祭り “鋼鉄番長”』

作・演出:いのうえひでのり
出演:橋本じゅん、坂井真紀、田辺誠一、池田成志、粟根まこと、右近健一、古田新太、高田聖子 他・・・
(今回役名自体がネタバレなので省略)


< あらすじ > 
年齢不詳の高校生のワルどもが集まる―――“聖アンガー学園”。
そこは“学校”の名を借りた超極悪犯罪組織だった…。
この悪の巣窟にたった一人で乗り込んだ男―――“兜剛鉄(かぶとごうてつ)”
自業自得で全てを失い、そして成り行きで鋼鉄の体を手に入れた不死身の男!
スケ番、エロ教師、謎の忍者、様々なワケのわからない人物が入り乱れ、ズッコケるドタバタ学園アクション。

※引用:劇団☆新感線『鋼鉄番長』公式HP http://www.ko-tetsu.jp/index2.html 



観劇日:2010年10月15日 ソワレ@サンシャイン劇場






私が一番好きなのは劇団☆新感線舞台です。

一度観たら必ず嵌るのが新感線。他の舞台とは全く違うまるで映画の世界に入ってしまったかのような演出、個性豊かな劇団員。そして毎回豪華な客演陣!
チケット入手が一番困難な劇団と言われる理由は納得です。

さて、秋公演は春の『薔薇とサムライ』とは打って変って何とネタモノ!
公式HPでの役者さん達のコスプレにビックリしましたが、舞台はもっと凄かった。


しかし皆さんご存知の通り、新感線始まって以来の大ピンチ!?という衝撃のニュースが舞い込んできました。

主演の橋本じゅんさんは過度の疲労による『重度の腰痛』及び『坐骨神経痛』と診断されたため10月20日~29日の東京公演は休演。30日からは代役に三宅弘城さんとし、さらに池田成志さんも右アキレス腱断裂の為代役に河野まさとさんが演じることになりました。

お二人の一日も早い完全回復を願っています。
そして新生 鋼鉄番長 頑張れ!!


私が観たのは15日なので、じゅんさんの兜鋼鉄、成志さんの井尻先生でした。
数日後に成志さんは松葉杖姿で舞台に立たれていたのかと思うと・・・・うう(/_;)



・・・ドッカーン!!(笑)


ここからは明るく(笑)



【 鋼鉄番長の見所 】
1、 迫力のアクション!.
・・・様々な小道具を使ったアクションから、新感線恒例本格的な殺陣まで様々なアクションが観られます。
特に聖子さんの見事な戦いぶりは必見!(笑)


2、 華麗なダンスと歌
・・・映像含めて今回は歌とダンスが凄く多いです。古田さんのセクシーボイスで歌い上げる○○○○には魅了されること間違いなし!


3、 爽やかな下ネタ
・・・小学生~大人向けまで様々な下ネタが飛び出しますが、そこは新感線、爽やかにこなします。

4、 ノスタルジックな笑い
・・・昭和のかほりが舞台の端々から感じることができます。
年代によっては笑うシーンが異なるような気も。ネタ元を知らなくても笑えてしまいますがね。

5、 右近さんの〇〇
・・・毎回右近さんには度肝を抜かれるのですが、今回は凄いです。
そこまでやるのか今回はと。流石ネタモノ、恐るべし!!


そしてニュースとワイドショーも見ているとより楽しくなるはず。
コンセプトは“小六魂”との事ですが、うん、本当にそんな感じ(笑)
良い大人が真剣に楽しくバカやってますなノリが最高に楽しい舞台です。
音楽も演出も何から何まで楽しく、また今回劇場が小さいのもあり、舞台と客席の距離が近いので、
一体感が凄いです。
皆で一つの物を作り上げ、楽しむというあの感覚もまた楽しい要因の一つですね。




サンシャイン劇場のロビーには過去作品の映像が流れており、ちょうど蜉蝣峠の天晴が!その後にゲキシネ蛮幽鬼の予告と上川隆也さん&早乙女太一くん&稲森いずみさんのインタビューも流れていました。

また劇場ロビーの壁には過去のネタモノ作品のポスターと、蛮幽鬼のポスターが♪
ロビーにいるだけでもテンションが上がってしまいます。



JUDAS PRIESTの例の曲が鳴り響くOPは毎度テンションが上がる。
あの瞬間が大好き(^^)今回はネタモノという事で色々なパロディが!
そして色々な人物の名前がギリギリな所で使われており大爆笑!
あの人の名前をあの場面で出すとはね・・・良いんですかね(笑)


しかし田辺さんがあんなにはっちゃけてる姿は観たことがない。
キラキラしてたな~最高でした。成志さんも坂井真紀さんも客演とは思えない馴染みっぷり!


成志さんは冒頭の登場シーンからかなり飛ばしていました。
ダンスもそうですが、その後の長セリフ(しかも早口)は凄かった・・息切らしてましたが演技とは思いますが半分は本当だったんじゃないかと(笑)

主演のじゅんさんは細かいところでもアドリブを入れたり常に笑わせてくれます。
もう笑いを誘発する演技をさせてたらじゅんさんの右に出る人はいないんじゃないかと思うくらい。
兜鋼鉄の変態ぶりが嵌っていて・・(笑)
古田さんに振られる日替わりネタも大いに笑わせてくれました。
やはりじゅんさん最高です!


古田さんは変な役なのにかっこ良く見えました・・・いやカッコイイんです。
しかも単にカッコイイのではなく“エロかっこい”(笑)

カテコではお決まりの水噴射をしてくれて嬉しかったなぁ。

さてここからはネタばれです。


※追記はネタばれです。未見の方はご注意ください!!


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テーマ : 演劇・舞台
ジャンル : アイドル・芸能

tag : 劇団☆新感線 鋼鉄番長 舞台

観劇 『シダの群れ』

作:岩松了
演出:岩松了
出演:阿部サダヲ(森本)、江口洋介(タカヒロ)、小出恵介(ツヨシ)、近藤公園(佐々木)、江口のりこ(リン)、黒川芽衣(ヨーコ)、尾上寛之(藤井)、ジョンミョン(オカムラ)、伊藤蘭(真知)、風間杜夫(水野)

※()内は役名


観劇日:2010年9月11日 マチネ@Bunkamuraシアターコクーン


< あらすじ >
組長が病に伏している志波崎組。現在は組長の片腕である水野が仕切っている。
そこへ組長の愛人・真知の息子で組員から信頼を得ているタカヒロが刑期を終えて帰ってくる。
組長にはタカヒロともう一人本妻との間に息子がおり、息子のツヨシは妻のリンとの間にマサハルという息子がいるが、愛人のヨーコも子を宿していると知り、組でのヨーコの風当たりが厳しいものになる。
そんな中ツヨシの息子マサハルが敵対する組に拉致されそうになる。この危機的状況を誘発させたのはタカヒロを慕う森本であった。
マサハル拉致未遂、病に伏す組長と跡目問題が現実味を帯びてくるにつれ夫々の思いが交錯し・・・




公式サイト bunkamura 『シダの群れ』 http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/10_shida/index.html
※上記公式サイトでは動画配信中。何と舞台の映像が少し観ることが出来ます。(2010年9月20日現在)





久しぶりの更新。拍手を幾つか頂いていたようで嬉しいです。有難うございます!



先に内野聖陽さんの『イリアス』を観劇したのですが、観劇ほやほや(?)の『シダの群れ』から。
『イリアス』は後日書きます。



今まで観劇した中で一番舞台から遠い席でして・・・S席一階と言えど、あれはもはや中二階席。
オペラグラスを久しぶりに使いました。この舞台はいかに役者の演技を読み取るかが鍵なので、前方の席のほうが良かったなぁと思いました。



また、冒頭からハイスピードに進むので、予め大まかなストーリーと役名を観てから行くと良いかもしれません。
何も予習せずに行ったので、最初人物関係を把握するのが大変でした。



任侠物の舞台の為、この手の作品の定番と言える権力抗争のお話。
なので激しいドンパチや犠牲者、裏切り、裏社会での絆等映画等で描かれる任侠物お決まりのモノが舞台上に展開。


そして裏社会に生きる者の悲哀と、各々の魂胆が絡まりあい衝撃のラストを向かえる。



派手な演出も無いし、説明も少ない舞台なので、役者の演技、台詞の一つ一つが重要で一時も油断ならない。
しかし緊迫感だけではなく随所に笑いを散りばめて緩急のバランスを取っていた。


また男性メインの話とも、女性メインの話とも読み取れる多面的な作りなのも面白かったです。
女性三人だけになるシーンなんてセリフは少ないながら、冷たい空気感を伊藤蘭さん、江口のりこさん、黒川芽衣さんが作りだしていてドキドキされられました。
女性視点で見るとまた違った作品に見えてくるかもしれませんね。



本作のタイトルにある「シダ」、シダ植物は種子植物ではなく、胞子によって増える植物。
植物は種子によって増えるという認識のほうが強く、胞子で増える非種子植物の事を意識する人は少ないと思います。
つまり、裏社会に生きる人々=シダ。

シダは何だか種子植物(=我々“表社会”)から疎外されたモノという様に捉える事も出来ますし、そういった植物が集まって生えている様は何だかこの志波崎組の人々の様に思えます。


裏社会に生きる彼らは心のどこかで孤独感を抱き、常に気が張っており、他人事を完全に信じるという心はもう持っていない。
そんな彼らは組に集まり疑似家族を形成している。まさにシダの群れ。

また家族の象徴として食卓がよく映画等で使われますが、この舞台での食卓シーンはやはり疑似家族の食卓シーン、居心地が良いものではなく、観ていてハラハラさせられました。
案の定衝撃的な出来事がいくつか起こります(特に阿部サダヲさんのあれは凄かった・・笑いと引きが会場を包む異様な事態に(笑))。



舞台上でも常識が通じず「え?何で?何なの?」という何だかつじつまが合わない台詞や出来事が次々に起こるのですが、常識が通用せず、非常識というか不条理が常識の様なこの世界を表すかのようでした。


各登場人物が曲者で、何を考えているのかが読めないんですよね。


そんな中で一番分かりやすかったのが阿部サダヲさん演じる森本です。
彼はこの中では常人に近い感覚の持ち主で、この世界でしか生きていけないが為に組織に役に立ちたいという“組の為”という気持ちが強い。

そのためにタカヒロへの信頼とともに組織人としての自分を考えて揺れ動く。


森本の微妙な感情の揺れを時にエキセントリックに、そして期待通りコミカルな演技で観客を惹きつけた阿部サダヲさん。
阿部さんならずしてこの舞台は完成しなかったといっても過言ではないほど本当に演技が素晴らしかった。


阿部サダヲさんは出てきただけで観客から笑いが起こるのです(笑)

動きの一つ一つが面白くて可愛いらしいのですが、我に返る瞬間や、突然狂気じみた笑い声を上げた瞬間は怖くなりましたね。
本当に上手い!舞台の阿部さんは映像作品で見るよりも魅力的でした。



風間杜夫さんは流石ベテラン、舞台に居るだけで締まりますし、迫力がありました。

江口洋介さんはスタイルが良くて本当にカッコよかった・・・人格者のタカヒロ兄さん役が嵌っていて、この人なら皆が信頼していついていくのも納得だなと思わせる静かでいて内に秘めた熱いモノが伝わってきました。

ツヨシ役の小出君はもう本当に危なっかしい若頭。
怒鳴り声が迫力がありましたし、若頭の格好が様になっていて、これまたカッコよかったです(笑)

他に黒川芽衣さんが薄幸そうだが妖しげな魅力を醸し出すヨーコ役を好演されておりました。


演技力に優れた魅力的な役者さんの競演がこの舞台最大の魅力だったなと思いました。
おかげで二時間半があっという間でした。


組織の長を失った時、危うい絆で結ばれていた者たちの、組織の均衡が崩れ始め、
疑似家族も崩壊の道を辿り始める。
しかし彼らの居場所は、存在意義を感じ取れるのはこの世界、組でしかない。
ならば何としても守らねばならない。

それが例え誰かを排除しなくてはならなかったとしても・・・・
裏社会だけではなく、集団心理を突いたこのテーマは恐ろしくも悲しい。


全ての出来事が見える訳ではないこの舞台。

人の命が失われる瞬間も唐突で呆気なく描かれる。それが余計に全ての出来事がリアルさを増し、自分もこの世界に放り込まれたかのような感覚なる不思議な作品でした。


カーテンコールで男性が「アニキ~!!」と叫んでいました。
確かに叫びたくなる気持ち、分かるかも(笑)


※【追記】にネタバレ。


参考:
Wikipedia 「シダ植物」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%80%E6%A4%8D%E7%89%A9

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テーマ : 演劇・舞台
ジャンル : アイドル・芸能

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るい

Author:るい
【好きな俳優】
堺雅人、堤真一(特にこの二人が好き!)、大沢たかお、織田裕二、天海祐希、深津絵里

【舞台】
劇団☆新感線に嵌まってます!
ここ最近毎月観劇。

観劇予定: 時計仕掛けのオレンジ / テンペスト / シェイプオブシングス / NODA MAP・南へ / 劇団新感線・港町純情オセロ 


【映画】
洋画、邦画、韓国、香港とジャンル問わず何でも観てます。
最近は邦画鑑賞率高いです。


【ドラマ】
踊る大捜査線のファンでNW捜査員。

SP-警視庁警備部警護課第四係-が心底好き。


【小説】
佐々木譲、今野敏、貫井徳郎、雫井脩介、横山秀雄、海堂尊を好んで読みます。


■物凄いマイペースにやっているので不定期更新です。
なるべく観たものは全て感想を書きたいなと思っていますが
書かない or かなり時間が経ってから書くこともあります。

■映画、舞台、好きな俳優、ドラマの話が多めです。
感想はあくまで私個人のものなので「あ~この人はこう感じたんだ」程度に受け止めてください。



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