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『美しい夜、残酷な朝』  日・韓・香の‘スリーモンスター’による幻想的な悪夢への誘い

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(2005/10/28)
イ・ビョンホンカン・ヘジョン

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日本/三池崇史監督、韓国/パク・チャヌク監督、香港/フルーツ・チャン監督によるオムニバス作品。どの作品も監督の個性が表れており、独特の世界が広がる。
『世にも奇妙な物語』の残酷エロス版・・・・・とでもいいましょうか。
そんな人間の深層心理を恐ろしくも幻想的に描いた三作品。


本当は三作品一記事にする予定でしたがひとつの作品の感想が長くなってしまったので個別にしました。下記リンクからご参照ください。



※各ストーリーはAmazon.co.jp  美しい夜、残酷な朝 より引用。

『美しい夜、残酷な朝』  R-15

原題 「THREE... EXTREMES 」 韓国題「スリーモンスター」     
2004年 日本・韓国・香港合作



韓国篇『cut』 


出演■イ・ビョンホン、カン・へジョン、イム・ウォニ

監督■パク・チャヌク


人気映画監督リュ・ジホがある日、帰宅すると、見知らぬ男が妻を人質にして彼の帰宅を待っていた。男に究極の選択を迫られていく中で、ジホは隠していた素顔をさらけだしていく。


●【cut】のレビューはこちら●


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日本篇『box』 



出演■長谷川京子、渡部篤郎

監督■三池崇史


小説家・鏡子は<箱>に閉じ込められる夢を何度も見る。実は彼女は幼い頃はサーカスで育ち、手品師の父の舞台に双生児の姉妹と出演しており、ある雪の夜、<箱>を巡って悲劇的な事件が起きたのだ。


●【box】のレビューはこちら●



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香港篇『dumplings』 


出演■ミリアム・ヨン、バイ・リン

監督■フルーツ・チャン

撮影■クリストファー・ドイル


今は資産家の妻となっている元女優のリーは、衰えていく美貌を回復して夫と愛人から取り戻す方法を求めて、怪しい女性が作る特製餃子にたどり着く。だがその餃子の材料は…。


●『dumplings』のレビューはこちら●



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<参考・関連>

『美しい夜、残酷な朝』公式サイト http://kadokawa-pictures.com/yoruasa/




美しい夜、残酷な朝@映画生活

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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

『美しい夜、残酷な朝  / 【cut】 』   

 【Cut】 (韓国)

出演■イ・ビョンホン((『JSA』)、カン・へジョン(『オールドボーイ』)、イム・ウォニ(『シルミド』)

監督■パク・チャヌク(『JSA』『復讐者に憐れみを』『オールドボーイ』『親切なクムジャさん』)





<ストーリー>

 人気映画監督リュ・ジホがある日、帰宅すると、見知らぬ男が妻を人質にして彼の帰宅を待っていた。男に究極の選択を迫られていく中で、ジホは隠していた素顔をさらけだしていく。


Amazon.co.jp  美しい夜、残酷な朝  より引用。)






あのパク・チャヌク監督、イ・ビョンホン、カン・へジョンが織り成す『オールドボーイ』に似た復讐と憎悪の物語。


ストーリーや色鮮やかなセット、独特のカメラワークに異様な雰囲気と不条理さは‘『オールドボーイ』再び’といった印象を持つのですが、本作は『オールドボーイ』とは似ているようで似ていない、また別の‘復讐モノ’となっています。



イ・ビョンホンが演じる主人公は名声と富を手にした映画監督。彼の妻も有名なピアニストとまさに人生の成功者。しかしそんな彼が成功者としていられるのもその日で終わり。何者かに殴られ、意識を失った彼が目覚めて見るその風景は彼が先ほどまで撮っていた異様な映画の世界にも似ている…と同時に何かがおかしい。

よく見るとピアノに指を固定され、ピアノ線で磔になっているような姿をした妻と見知らぬ男がいたのだった。


?体中にピアノ線が張りめぐらされ、天井に向かって光輪のような形でピアノ線が延びている様は残酷で恐ろしくもあり、どこかアートのような美しさを持っている。
この作品にはこのように‘残酷さと恐怖と美しさの融合’がセットやカメラワーク、冷ややかであるが熱さがある不思議な雰囲気など随所に見られる。まさに‘パク・チャヌクワールド’が展開されているのです。



ここには可愛らしいカン・へジョンもかっこいいイ・ビョンホンも存在しません。


イ・ビョンホンはこんな事するの?と思う演技を見せてくれますし(ああいった演技もできるのか。と笑うと共にさすがだなと関心。)、カン・へジョンにいたってはドギツイ化粧を施した顔が涙でボロボロに崩れ、「あの可愛らしい『トンマッコルへようこそ』のカン・へジョン何処へ・・・」といった具合。

二人を捕らえた男には『シルミド』でも存在感があったイム・ウォニ。変質的キャラクターに嵌っています。彼が時折見せるコミカルな仕草が彼らの置かれている恐ろしい現状と相反するものである。しかし、そのコミカルさがかえって恐怖感と不条理さを浮き彫りにさせ、どこか別世界に観客を誘う。

 極限状態に陥った人間の滑稽で醜悪な姿を彼らを捕らえた男によって‘撮られている’かのようです。

 監督である主人公がいつも言う「カット」の言葉はかからないこの生き地獄を終わらせるには様々なモノを“カット(切る)”しなければならない。故に劇中に見られる“切る”という行いはどこか象徴的である。


 また『オールドボーイ』で見られた漫画的演出が本作では多用され、鮮やかな色彩と、とても有り得ない主人公達の姿によって、この一夜の出来事が現実なのか、それとも夢なのか判断し難い作りになっている。

 


 まさにパク・チャヌク監督が描く“美しく残酷な不条理世界、ダークファンタジーとも言える作品。



 『オールドボーイ』が気に入った!という方にお勧めです。この作品も万人受けはしないでしょう…『オールドボーイ』よりも描写がきついですしね(^^ゞ


 



●他二作品のレビューはこちら。

『美しい夜、残酷な朝 / 【box】 』

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出演■長谷川京子、渡部篤郎

監督■三池崇史



<ストーリー>

 小説家・鏡子は<箱>に閉じ込められる夢を何度も見る。実は彼女は幼い頃はサーカスで育ち、手品師の父の舞台に双生児の姉妹と出演しており、ある雪の夜、<箱>を巡って悲劇的な事件が起きたのだ。


Amazon.co.jp  美しい夜、残酷な朝 ? より引用。)






 韓国、香港編に比べるとインパクトが弱い作品ですがホラー色が強く、邦題『美しい夜、残酷な朝』が一番合うのが本作。


 監督は『ゼブラーマン』『殺し屋1』『着信アリ』の三池崇史監督。

 ストーリーはあらすじにあるように単純なのですが、作品自体は単純ではなく、難解な印象を抱かせます。ラストにいたっては「御想像にお任せします。」と言わんばかり。


 閉じてある箱があったら開けたくなるのが人間の性ですが、鏡子の“箱”は過去の忌まわしい記憶と己の根底にある哀しい欲望が入った“パンドラの箱”だったわけです。これ以上言ってしまうと作品の面白味が薄れてしまうのでこの辺で…

 『美しい夜、残酷な朝』は『世にも奇妙な物語』に似ているのですが、この『box』なんかはまさに『世にも奇妙な物語』の一つとして放送されそうな作品です。私はこういった雰囲気の作品、結構好きですね。



 本作の良さというか見所は美しさと悲壮感漂う映像であると思います。

 日本のホラー特有の暗く静かな雰囲気に一際目立つ青色が暗い画の中に怪しげな美しさを出している。オルゴールの音色も美しさがあるものの、哀しく不気味で戦慄の幻想世界に導かれる。


 『美しい夜、残酷な朝』の公開時のコピーに“美と戦慄とエロスの世界”とありましたが本作はまさにその通り。

 影ある主人公・鏡子を演じる長谷川京子は妖艶で作品の世界で存在しているのかと思わせる不思議な存在感。しかし妖艶さでは長谷川京子よりも共演の渡部篤郎の方が妖艶なんですよ…これが。


 昔NTVで『ストーカー』というドラマが放送されていましたが、そのドラマで渡部篤郎はストーカー役で、凄く嵌まっていました。色々な役を演じている方ですが、私はこのストーカー役が一番かなと思うほど。なので本作の変質不気味な役柄が嵌まっていました(というか私のツボに嵌まったというのか(笑))。そして危うい魅力を漂わせて作品の独特な世界に溶け込んでいたと思います。



ただ先述の通り他二作よりもインパクトが弱い(いや他二作がインパクト強すぎなのもあるのですが)。鏡子の心理描写がもう少しあればよりホラー色が強まって面白い作品になったのかなとも思いました。
 





●他二作品(韓国、香港篇)のレビューはこちら。

テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

『美しい夜、残酷な朝 /  【dumplings】 』 


出演■ミリアム・ヨン、バイ・リン、」レオン・カーフェイ

監督■フルーツ・チャン
撮影■クリストファー・ドイル(『HERO/英雄』『2046』『レディ・イン・ザ・ウォーター』)




今は資産家の妻となっている元女優のリーは、衰えていく美貌を回復して夫と愛人から取り戻す方法を求めて、怪しい女性が作る特製餃子にたどり着く。だがその餃子の材料は…。




Amazon.co.jp  美しい夜、残酷な朝 より引用。)






 三作品中一番生々しくぞっとする作品で、話も分かりやすく完成度も高いと思います。


 人間の業と欲をテーマにしている『美しい夜、残酷な朝』のテーマ性が存分に描かれており、その視覚的なものから心理描写にいたるまで、全てにおいて“生々しい”。

 



 「ずっと若いままでいたい。美しくありたい。」と思うのは女性であればだれもが抱く願望です。
なので本作の主人公リー夫人に少なからず共感するかと思います。…分かりますがあの餃子は食べたいとは思いませんが(笑)(でも中身を知らなかったら食べるかな…?なんて(笑))


 
餃子の中身は大体は想像できたものの、強烈なインパクトを与える代物なのですがリー夫人は中身を知っても食べる。リー夫人の美への執着は狂気染みており、恐ろしいのですがどこか悲しいものがあります。しかし、中身を知っても食べることも凄いのですが、その後のリー夫人の行動のほうが数倍恐ろしく、若さを保ち美しくなるだけではなく、何か別の存在になってしまったかのよう。


 美の秘訣である餃子を巡って幾つかの話が絡まり各登場人物の思惑・欲望が渦巻くので短いながらも濃厚な作品となっています。

 日本篇の感想に、『美しい夜、残酷な朝』のテーマ・コピーは‘美と戦慄とエロス’であると書きましたが、他二作品にもこのテーマは描かれているものの、本作【dumplings】が一番ストレートですべてのテーマを余すことなく描いていたと思います。

 また撮影がクリストファー・ドイルが手がけているのことが豪華ですね~。
単純でありがちなストーリーなのですが映し方が上手いためか「ありがち」などとは次第に思わなくなります。
餃子を作る姿(仕込みの様子は色々詮索してしまいました。)や食べる姿、夫人が鏡を見る様子などどのシーンも‘妖しい’のです。



 ラストのリー夫人の表情は圧巻、ここまで変わるか、そこまでやるかと・・・・(笑)しかし、次第に若返り、美しくなっていることが分かりづらいので何かもうすこし視覚的にも餃子の効果がわかるようにしてくれたらもっと恐ろしくなったような気がしました。


 それにしても・・・・『スカイキャプテン』のあのスターウォーズを意識したキャラクターを演じた方だったとは・・・後から知って驚きました。何か得した気分(笑)。



 香港では90分バージョンも公開されたそうで、結末が違うようです。公式サイトに90分バージョンの結末の詳細が載っています。





●他二作品(日本、韓国篇)のレビューはこちら。



『デスノート  the Last name』  審判の時、‘正義’を手にするのは誰か・・・

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(2007/03/14)
藤原竜也松山ケンイチ

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出演■藤原竜也、松山ケンイチ、戸田恵梨香、片瀬那奈、上原さくら、藤村俊二、鹿賀丈史、中村獅童(声)、池畑慎之助(声)   他・・・・・

監督■金子修介






<ストーリー>

 死神が地上に落とした“デスノート”を拾ったのは、天才的な頭脳を持つ大学生、夜神月だった。刑事局長を父に持ち、強い正義感に貫かれた月は、ノートを使って凶悪犯を粛清し、自らの手で理想の世界を創りあげようと決意する。人々の間でささやかれ始めた救世主「キラ」の存在。一方、一連の「キラ事件」を解明するためにICPO(インターポール)が送りこんできたもうひとりの天才、通称L。神がかり的な推理力でキラの正体に迫ろうとするLに対し、知略を尽くして捜査網から逃れようとする月。そして、2冊目のノートが舞い降りる…。


2006年 日本


(「映画生活 Gaga」 より引用。)






 DVD発売前に前編が地上波放送されたので前編を観て後編にも興味をもった方が多いのか平日にもかかわらず、劇場は満員に近い状態でした。年齢層も幅広く、『デスノート』の影響力の凄さを実感しました。


 私は先に原作を読んでおり、しかも凄く嵌っていた状態で『デスノート 前編』を鑑賞したのもあり、公開時の感想は原作と比べてしまい少し満足できなかったのですが、地上波放送で改めて観たらあら不思議・・・公開時に抱いた感想とは異なり、面白い!と感じました。原作に遠ざかっていたからなのか・・・?


 前編はデスノートの持つ能力、各登場人物の説明といった役割がメインで序章にすぎなかった。なので主人公・夜神月と名探偵Lの頭脳戦があまり描かれていなかったので、その辺を後編に期待していました。


 また、原作とは異なる衝撃的な結末が用意されているとのことなので、映画オリジナルの結末に興味がありました。後編の予告を見たときは「なんだ、原作と同じっぽいな~」と思っていましたが・・・・・さて。



 冒頭は前編のラストから始まり、今回のキーパーソンであるアイドルのミサミサこと弥海砂が二冊目のデスノートを手にする。そして死神・レムが登場し、タイトルが流れるのですが、このオープニングタイトルがまたセンスがいい。前編の主題歌レッド・チリ・ホットペッパーズの「ダニー・カリフォルニア」にをバックに前編の回想とデスノートの使用法が流れ、また満月と死神の目が同じように描かれていたりととにかくこのオープニングでテンションが上がりました。


 計画通り捜査本部に入った月(ライト)とLの接近戦が開始。そんな中第二のキラと名乗る者が現れる・・・・



 後編のキーパーソンは海砂ということもあり、原作よりも海砂の魅力を出そうという事が伺える。特に海砂の過去の描かれ方は生々しく、リアル。なので海砂がどういう考えを持っているかということが自然にわかる・・というかキラを‘信仰’する動機に少なからず共感してしまう。



 そして、そんな彼女がキラに会いたいと思う一身で犯した凶行時に、彼女に向かって「人殺し」という言葉がカメラ越しに浴びせられる。その時に海砂が動揺するという演出は上手いなと思った。彼女の行いは過去の出来事を自らしているようなものである、一瞬であってもそう思う海砂の心理がよく出ていた。このほんのわずかなシーンに本作のメッセージのひとつが込められているような気にもなりました。



 本作はこの第二のキラ登場から終盤までは原作の第一部と第二部をうまくミックスし、所々は違えどさほど原作からかけ離れていない。上手くまとめたなと感心するほどです。前編よりも人間ドラマに重点をおいていたのも印象的でした。Lの魅力も全開。

 原作と大きく違うのは高田清美(片瀬那奈)のキャラクター。本作に登場する清美の先輩キャスター・西山冴子(上原さくら)のほうが外見なんかは原作の高田清美に近い気がしました。なので原作の高田と本作の高田は全くの別人と考えたほうがいいです。扱われ方も異なります。本作の高田は原作の色々なキャラクターの集合体といったもので、映画という限られた時間で『デスノート』の世界を描くのに重要な役割をもっています。またデスノートを手にした者がどういう運命を辿るのかということを表すキャラクターだったりと本作の第二のキーパーソンといえ、なかなかの良キャラクターでした。


 また後編で初登場した死神レムですが、声が池畑慎之助(ピーターですね。)が担当。これがまた合う!レムの姿はCGCGしているのですが、声の演技がそこをカバーしているように思えました。CGといえば同じ死神リュークは前編よりもリアルさが増したような気が。服の質感などが自然に思えたのですが・・・何か変わったのでしょうかね?技術が向上したのでしょうか。


 ラストに近づくにつれスリリングな展開が続き、‘原作とは異なる衝撃の結末’とは何かと考えながら見ていると・・・大体のよそうはつくのです。しかし‘読めるけれど読めない展開’が待っているんです。


 「あ~そうきたか!!こうなるのは想像がついたけれど、そういう風にするとはね」という具合に。


 この結末は原作未読のほうが数倍面白いような気がします。原作の結末はスリリングでもうドキドキしっぱなしだったものの漫画らしさが前面に出てしまっていたので(ジェバンニが・・・(笑)映画で出てきたらどうしようかと思っていました(^^ゞ)、映画の結末に納得。欲を言えば原作のように、もう少し狂気に満ちた月(ライト)を観たかったな~なんて。



 また原作とは異なり父親の視点で描かれているシーンが多いこと、そして原作の月(ライト)とLよりも非常に人間味がある二人の描かれ方が後編では前編以上に色濃く出ている。

 

 原作の月(ライト)は全く隙がないため感情移入すらしづらいキャラクターであると前編のレビューで書きました。映画版の月(ライト)は隙があるというか結構ミスするんですよね、原作ではありえないミスを。前編鑑賞時はそこが納得いかなかったのですが、後編を見て映画版の月(ライト)の良さを実感しました。原作と違い完璧さがないことがかえって心理やメッセージが伝わってきました。藤原竜也の演技が良かったのもありますがね。


 

 法律の限界に嘆き、デスノートをで犯罪者のいない世界をつくりたいという考えで行ってきた月(ライト)がしまいには「新世界の神となる!」と独裁者を目指しているかのように変わっていく様は恐ろしくも悲しい。月(ライト)の動機には少なからず共感する部分があり、完全悪とはいえない。しかし彼の行いが正義かといえばそれも違う。だから‘キラ(=KILLER)’と呼ばれる・・・・。直接手にかけていないということもあってか次第に命を軽く扱い、まるでゲームをしているかのようになっていく月(ライト)は「死神以上」と死神にいわれるほどになる。


 ではLが正義かと言えばそれもまた違うようにも思える。劇中で何度も「死刑」という言葉を表情を変えて言うLにも表れているように、実は月(ライト)とL、一見異なる考えを抱いていそうだけれど、同じ考えの持ち主であると思う。その‘正義’のあらわし方が異なるだけで。


 本作では様々な‘正義’が存在するが‘正義’に定義はない。だからといって正義の名の下に何でもしていいのかといったらそうではない。ここにもひとつ現代社会に向けてのメッセージがこめられているようにも思えました。



 


 前編と後編合わせての評価ですが・・・・あの長い原作をうまくまとめ、デスノートの世界観を描きつつ、新たなデスノワールドを作り上げたかなと思います。パンフレットに‘不快娯楽作’と監督が言っていますがその表現、結構当たってるかなと思います。後編を観ると尚更です。

 そして前編と後編のどちらが面白かったかと聞かれたのなら、私は「後編」というでしょう。まぁ前編と後編で一つの作品なので単体で評価すべきではないのかもしれませんが。



 パンフレットといえば「Lの過去をやりたい」といった言葉があったのが気になりました。やるのかな・・・?どうなんでしょう。やるとしたら小説の内容なんですかね。

(追記//Lのスピンオフ製作が決定しましたね~。)


 あ、パンフレット。今回は購入されたほうがいいかと思います。ネタばれで書かれているページが面白いのでお勧めです。


 



<余談>

 TVCMで流れているBOOM BOOM SATELLITESの『Girl』良いですね~。これを機にBOOM BOOM SATELLITESのCDを聞きまくってます(笑)。彼らは映画『アップルシード』(未見)の主題歌も手掛けているんですよね。

<前編のレビュー↓↓>

『デスノート  前編』  各々の‘正義’のために命をかけた戦いが今始まる


 デスノート the Last name@映画生活



プロフィール

るい

Author:るい
【好きな俳優】
堺雅人、堤真一(特にこの二人が好き!)、大沢たかお、織田裕二、天海祐希、深津絵里

【舞台】
劇団☆新感線に嵌まってます!
ここ最近毎月観劇。

観劇予定: 時計仕掛けのオレンジ / テンペスト / シェイプオブシングス / NODA MAP・南へ / 劇団新感線・港町純情オセロ 


【映画】
洋画、邦画、韓国、香港とジャンル問わず何でも観てます。
最近は邦画鑑賞率高いです。


【ドラマ】
踊る大捜査線のファンでNW捜査員。

SP-警視庁警備部警護課第四係-が心底好き。


【小説】
佐々木譲、今野敏、貫井徳郎、雫井脩介、横山秀雄、海堂尊を好んで読みます。


■物凄いマイペースにやっているので不定期更新です。
なるべく観たものは全て感想を書きたいなと思っていますが
書かない or かなり時間が経ってから書くこともあります。

■映画、舞台、好きな俳優、ドラマの話が多めです。
感想はあくまで私個人のものなので「あ~この人はこう感じたんだ」程度に受け止めてください。



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