スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『ディパーテッド』  潜入―自身を‘殺し’、他を欺く孤独な戦い。

ディパーテッド [DVD]ディパーテッド [DVD]
(2009/07/08)
レオナルド・ディカプリオマット・デイモン

商品詳細を見る



出演■レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン、マーク・ウォルバーグマーティン・シーン 他・・・・

監督■マーティン・スコセッシ






<ストーリー>

 貧困と犯罪が渦巻く、ボストン南部で生まれ育った2人の男。犯罪者一族に生まれ、自らの生い立ちと訣別するために警察官を志すビリー。マフィアのボス・コステロに育てられ、忠実な“内通者”となるために警察官を目指すコリン。2人は互いの存在を知らぬまま同じ警察学校で学び、それぞれ優秀な成績で卒業。コリンはマフィア撲滅の最前線に立つ。一方、ビリーに命じられたのは、マフィアへの極秘潜入捜査だった…。


2006年  アメリカ R-15



(「映画生活 Gaga」  より引用)








アンディ・ラウ、トニー・レオン共演の香港ノワール映画の傑作『インファナル・アフェア』のハリウッドリメイク作品。リメイク至上最高額、ブラット・ピットがリメイク権獲得!など製作前から話題になっていましたが、リメイクと聞いたときは期待と不安がありました「これはアジアだからいいんだよね~」と話していたものです。

オリジナルが大好きな作品をリメイクされるとどうしても比べてしまうのがファンの性で、それは韓国映画『イルマーレ』のハリウッドリメイク版『THE RAKE HOUSE』はやはり比べてしまいました。頭では‘別物として観よう’と思っていてもやはり比べてしまうのですよね。なので、多くのファンをもつ作品をリメイクするという事は非常に難しく、エネルギーを要することであると思います。本作もオリジナルが大好きなので先述の不安があったのですが予告編の完成度の高さに不安より期待が上回りました。



前置きかなり長くなりましたが・・・




冒頭からハリウッドリメイクらしい雰囲気が漂い、自然と作品に入り込むことができるので、もうこの作品が‘『インファナル・アフェア』のリメイク作品である’という考えは消え、全くの別物として容易に観ることができました。

冒頭が完全にオリジナルと異なっているわけではないのですが、リメイク版のストーリー背景であるアイルランド系の置かれる立場やその時代。ジャック・ニコルソン扮するコステロという男、そして運命を変える出会い。コステロという悪の誘惑によって堕ちた少年コリン・・・・などがほんのわずかなシーンにテーマが集約されているので惹かれました。また後のマット・デイモンが扮するコリンの少年時代を演じている子役がマット・ディモンぽさがあったのも良かったですね。

?軽快な音楽にのせてビリーとコリン、そして彼らに関係する人物の運命は動き出す。犯罪者一族に生まれた自分を変えたいと警察官になったビリーに課せられた任務は無情にも‘犯罪者’になること。といってもそれは警察官としてマフィアに潜入するということですが、たとえ潜入であったとしても苦しいものがあると思います。この任務を言い渡されるシーンでのビリーの表情には上司に罵詈雑言を浴びせられてふつふつと湧き上がってきた憎しみや悔しさ、悲しみ等のいくつもの感情が絡み合った複雑な心情がうまく出ていました。レオ・・・演技に厚みが出たなと思いましたね。


 一方のコリンは野心に満ち、エリート警察官となり昇進街道まっしぐら。互いに過酷な‘任務’を課せられた二人の攻防戦、じつはこの二人の攻防戦には余り緊張感を感じませんでした(オリジナルを観ていたことが要因でしょうね・・・どうなるか知っているので(-_-;))。ニアミスするシーンはやはりこちらもドキドキしたものの、他はそれほどでも・・といった印象。


コステロ役のジャック・ニコルソンの存在が大きすぎて二人の存在がやや弱いなという印象を受けたのが先述のように感じた要因だと思います。いや~本作のジャック・ニコルソンは色々な意味で凄いです。後半のあのアドリブは凄いとしか言いようがない(笑)あれはあのシーンではいるのか・・・^_^;ネタバレになるので書きませんが是非鑑賞の際は映画館のシーンに注意してください(笑)



 作品のテーマがオリジナルでは‘無間道’つまり「無間地獄」であり、仏教的な思想が垣間見られたことに対し、『ディパーテッド』は ‘無間地獄’ではなく‘死者・故人たち’を意味するタイトルがつけられていることもあり、テーマが根本的に違うため描かれ方も違ってきます。

また『ディパーテッド』ではコリン少年が礼拝する姿が出てくるなどキリスト教(カソリック。)が背景となっていたと思います。カソリックがキーであると思い調べてみたら成る程なと思いました。カソリックの「原罪」がまさにコリンに当てはまるではないかと。詳しくは「Wikipedia 原罪 」をご覧下さい。


 タイト通り本作には『ディパーテッド』とい言葉が劇中何度か登場。潜入という任務においては他人を欺くと共に自身も欺く・・・つまり自分自身は‘死んでいる’という意味があるのかと思います。


また本作は死の描かれ方が特徴的です。劇中にコステロが「銃を向けられたときは警察もマフィアも同じだ。」というような台詞を言っていたのですが、つまりこういうことかなと・・・・‘死は平等’。
劇中の死の描かれ方は実に呆気なく人が死んでいく。この描かれ方に驚いたのですが、死は必然であるといったリアルさを出そうという意図が伺えます。カソリックの教えを知っているとこのあたり、もっと深く感じ入ることができるのかもしれませんね。



マフィアのボス・コステロとビリーの関係に重点を置いている為、コリンよりもビリーに感情移入してしまう。またコリンとコステロ、クーナンとビリーの関係の描写が弱いので山場であるシーンにイマイチ盛り上がれなかったのですが、描写が弱いことによって心の繋がりを感じたオリジナルの関係とは違い‘事務的’であるということが強く出ていたと思います。その‘事務的’さはコリンの方が強い、彼は政界進出の野心を抱くほどの者ですからコステロにただ利用されるだけでは終わらない人物。ビリーの性格と似ているが異なるという部分がこうした描かれ方によって上手く現れていたなと思いました。なので、オリジナルではラウに感情移入できても、本作のコリンには感情移入し辛いかと。



 ということで私は全く別物の作品として本作『ディパーデット』を観ることができたのです・・・・前半は。



というのも前半はところどころオリジナルと同じなのですが、殆どは完全オリジナルというテイストで描かれているのでオリジナルと比較しながら見ようなんてことは全く考えない。考える余地を与えないつくりになっているのです。


しかしですね・・・後半からオリジナルに忠実になっていく。そうなるとどうしてもオリジナルが浮かんでしまい無意識に比べてしまう自分がいたわけです。結末はオリジナルのキャラクターがいるので『インファナル・アフェア』とは異なるものの結末に向かうまでは大体が同じです。

予告編を見たときは「忠実にやるのだな」と喜んだものですが、いざ鑑賞してみると中途半端に同じよりも全く違うほうがリメイクしたことの意味や独自の良さが出たような気がします。前半のようにオリジナルにあまり忠実でいないままラストに持っていったならば例え『インファナル・アフェア』が大好きでも、よりこの作品を楽しむ事ができたのかなと思いました。



この作品の評価はオリジナルが大好きという方は低くなる傾向があると思います。まぁ仕方がないです。本作はこれはこれでいいとは思いますが鑑賞後は何か物足りなさを感じてしまいましたし、心理描写はオリジナルのほうが上手かったと私は思います。

オリジナルの心理描写は深みがあったなと。やはりああいった心理描写はアジア映画が得意とするものなのでしょうか。



しかし、オリジナルが好きでもこの作品を楽しむこともできますし好みで評価が分かれる作品ですね。まぁ一番にこの作品を楽しむ方法はオリジナルよりもこちらを先に見る!ということなのでしょう・・・。




<参考>

Wikipedia 原罪

Wikipedia カトリック教会


<関連・『インファナル・アフェア』三部作レビュー記事>

『インファナル・アフェア』 無間道、第一作・・・。闇に生きる男たちが辿る地獄への道。

『インファナル・アフェアⅡ 無間序曲』  無間道・・・運命が動き出す

インファナル・アフェアⅢ  終極無間』   悲しくも美しい終極




ディパーテッド@映画生活





スポンサーサイト

踊るスピンオフの新作は『警護官 内田晋三』・・・!?

踊る大捜査線好きな私がよく利用させて頂いている『踊る大捜査線FANSITE』 さんを覗いてびっくり!!踊るスピンオフの新作が決定したとのこと。・・・・といっても1月27日PM:9:00~放送の土曜プレミアム『トリビアの泉 ~素晴らしきムダ知識~ スペシャル』(仮)内で放送されるものそうで、ミニドラマといったほうが正しいようです。



 なぜトリビア??と思ったのですが、どうやら「踊るスピンオフの創れる限界は!?」という視聴者からの葉書がもとのようです。凄い’トリビアの種’ですね’(笑)。しかしトリビア内の放送だから踊るっぽさは無いんじゃないかと思ったのですが、驚きです。というか嬉しいです!なんと監督は本広克行監督、総指揮は亀山千広氏、そして脚本は君塚良一氏ではありませんか!!



 トリビア内のミニドラマと侮ってはいけませんね~。しかも緒方と森下も出るようなので結構本格的ですよね。



 因みに『警護官  内田晋三』って誰よ??という方が多いと思います。無理もない・・・・ちょい役でしたからね(笑)『踊る大捜査線  歳末特別警戒スペシャル』に登場した高橋克実さん扮するキャラクターで、警視庁警備局第一課に所属する人物。歳末SPでは室井さんの部下でした。この時は苗字のみだったと思います。確か杉並北署に飛ばされた青島が湾岸署に異動という通達が出ているにもかかわらず、不手際によって通達通りにされていなかったことの確認の為に、杉並北署の署長に会いに来た人物のうちの一人だったかと思います(恐らく。)。



 確かに今回のトリビアの種にピッタリのキャラクターかもしれませんね。高橋克実さんですし、しかもどんな役回りをしていたのか思い出すのが難しいキャラクターですものね(笑)


 ・・・なら踊るに毎回登場しているボクサーで作ったらそれこそ限界に挑戦だと思うのですが。マニアックすぎですかね(笑)



 しかし『歳末特別警戒スペシャル』懐かしいですね。1997年放送なのでもう10年経ってるんですよね~。青島のピーポー君姿が懐かしい。土曜の為にまた見直そうかな。



 ファンの方は土曜日は録画を忘れずに。おそらくDVDなどにはならないと思うので私も(観られるか分からないのもありますが・・・)録画して楽しみたいと思います。・・・でももしかしたら灰島がDVDになった時に特典としてつくのでしょうかね???



 とにかく久しぶりに踊るを堪能できるので楽しみです(^_^)



<追記 1/30>


いや~結構本格的で驚きました。最後の内田の台詞は踊るらしさが出ていましたね。また緒方・森下コンビの絡みも嬉しかったです。しかしそれ以上に嬉しかったのは‘黒澤塗料’。これ・・・リンクですよね!!ミニドラマにもリンクを仕込むスタッフのサービス精神に感動(笑)




<参考サイト>

踊る大捜査線FANSITE  

『踊る大捜査線 FANSITE』内記事 「警護官 内田晋三」はトリビアの泉SP内の企画   http://www.odoru.org/newsmt/archives/2007/01/18101707.html


http://wwwz.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2007/07-012.html


『ラッキーナンバー7』   幸福も不幸も、その話しも・・・全てを疑え!

出演■ジョシュ・ハートネット、ルーシー・リュー、モーガン・フリーマン、ベン・キングズレー、ブルース・ウィリス

監督■ポール・マクギガン






<ストーリー>

 空港のロビーで、青年の前に現れた謎の車椅子の男。男は、20年前の幸運のナンバーにまつわる残酷な物語を語り始める。一方、NYのアパートではスレヴンとリンジーが偶然の出会いを果たす。不運続きのスレヴンは、友人を頼ってNYに来たのだという。ところが友人は姿を消し、スレヴンは敵対するギャング、“ボス”と“ラビ”の争いに巻き込まれる。そしてその影には、あの空港の男-凄腕の暗殺者グッドキャットがいるのだった…。



2006年 アメリカ    R-15


(「映画生活 Gaga」 より引用)







  今回はサブタイトルがいつにもまして可笑しなものになってしまいました(^^ゞというのも・・・どこまで書いていいのやらと悩む作品だったからです(因みに没ネタは『幸福は不幸の始まり、不幸は幸福の・・・・?』。劇中の台詞と絡んでいるのですがどうかな~と思い没!。でもこちらの方がいいような気も・・・^_^;)。とまぁそんな話しはどうでもいいので(笑)作品についてを・・・・





 この作品について知っていた事は出演者のみで、ストーリー等映画に関する情報は一切持たずに鑑賞しました。しかし、これが良かったのですね~。この作品を観ようと思っている方は予備知識無しでの鑑賞をお勧めします。何も知らない方がこの作品をより楽しめるかと思います。



 予備知識を持たず、そして期待もそれ程せずに観に行ったこの作品・・・・・「面白い、これは良いもの拾ったぞ!」と鑑賞中に叫びました。あ、もちろん心の中で(笑) しかも邦題が上手い。あらゆる面でよく出来た作品だったと思います。



 いわゆる‘巻き込まれがたサスペンス‘とでも言いましょうか、そういった作品なのですが、内容が内容だけにあまりストーリーに触れて語ってしまうと面白くなくなってしまうのでこの手の作品のレビューは難しい^_^;。



 オープニングからエンドロールに至るまであらゆる所に伏線を散りばめ、それを綺麗に回収してくれる。ただ伏線が多いのでそれがヒントのようになって逆にオチが読めてしまう・・・のですが、オチが読めても楽しめそんな魅力のある作品でした。この作品のオチはほとんどの人がすぐに読めてしまうと思います。まぁ・・・ありきたりと言えばありきたりな内容ですしね。


 

 しかし、冒頭から迫力ある銃撃シーンと目まぐるしい展開、渋いブルース・ウィリス・・・・かと思いきや何だか冴えないジョシュ・ハートネットの登場、突如現れたルーシー・リュー。冒頭との雰囲気の違いによって自然と入り込めた、というかこの作品のもつ独特に雰囲気がすぐに好きになりました。



 この冒頭との違いのようにこの作品はサスペンスであり、そこにユーモアを交え、プラスロマンスやドラマといったあらゆる要素が詰まっていて飽きさせません。またガンアクションが実にカッコいい。特にブルース・ウィリスの二丁拳銃姿は痺れます(笑)『16ブロック』でもカッコいいと思いましたが何故か最近のブルース・ウィリスは渋くてカッコいいですよね~。



 また台詞も洒落ていて、各登場人物のやり取りがテンポよく、そして作品の雰囲気が良く出ています。しかもその台詞にも伏線があるので注目してみてください。凝ってます。

 
 洒落ているといえば映像もそうでした。カメラの引き具合やアングルも洒落ていてスタイリッシュな作品に仕上がっています。オチが分かっていても楽しめる所以は上記にもあるのですが、各登場人物にも魅力があるからだと思います。

 

 特にジョシュ・ハートネットの飄々としたスレイブン。よく言うとアンラッキーボーイ、悪く言うと一見ヘたれキャラ(笑)。

 その独特のキャラクターを上手く演じていて嵌っていました。新たな魅力が出ていたと思います。鑑賞中、ずっと思っていたのですがどこかブラッド・ピットに似ているな・・・と思いました。雰囲気が似てるんですよ。一昔前ならばブラピがこの役をやっていたかも知れませんね。 


 ヒロインにはルーシー・リュー。私の彼女のイメージはアクション女優というものが強かったので今回のリンジー役は新鮮でした。本作のルーシー・リューは凄く可愛らしい。スレイブンの相手役は金髪美女とかではなく、東洋系のルーシー・リューであったからこそ良かったのだなと思いました。



 そして今回は悪役のモーガン・フリーマン。本作ではジョシュやルーシー、ブルース・ウィリスに食われていたような印象を受けましたがやはり存在感はありましたね。しかし存在感だち同じく悪役のベン・キングズレーの方が怪しげなオーラが出ていたのでやはり本作でその魅力を十分に発揮できなかったのはモーガン・フリーマンと言う事になるのでしょうか。



 ブルース・ウィリスは先程も言いましたが渋カッコいい魅力が出ています。今回は殺し屋役なのですが同じ殺し屋役をした『ジャッカル』とはまた別のキャラクターで、哀愁帯びた表情が良かったです。





 しかし、つくづく私はこの手の作品というかテーマが好きだな~と思いました(笑)

 


 とにかく・・・・二転三転するストーリー(しかし、しつこいですがオチは読めます!(笑))、カッコいいガンアクション、くすっと笑えるコミカルな演出にちょっぴり感動のスタイリッシュな作品。



 気軽に楽しめると思います・・・・がR-15なのでご注意を。





ラッキーナンバー7@映画生活

『王の男』   視覚的癒しは‘美’、心の癒しは‘笑’。抗う者達が辿る茨道。

出演■カム・ウソン、イ・ジュンギ、チョン・ジニョン、カン・ソンヨン

監督■イ・ジュンイク







<ストーリー>

 16世紀初頭、漢陽にやってきた旅芸人チャンセンと相棒の女形コンギル。都で時の王ヨンサングンが、妓生上がりの官女と日夜遊び呆けている噂を聞きつけた2人は、芸人仲間と宮廷を皮肉った芝居を始める。興行は人気を博すものの、一座は侮辱罪で逮捕されてしまう。重臣に「王を笑わせることができれば、侮辱ではない」と反論したチャンセンたちは、死をかけて王の前で芸を披露する。彼らの芸は王を魅了することができるのか…。



2005年  韓国


(「映画生活 Gaga」  より引用) 
 







 
ポン・ジュノ監督の『グエムル―漢江の怪物―』に抜かれるまで韓国歴代動員数№1だった作品で、韓国のアカデミー賞と言われる大鐘賞では最優秀作品賞など史上最多の10部門を受賞。。韓国で人気がある劇の映画化で、実在した史上最悪とまで言われる暴君ヨンサングンを題材に史実とフィクションを織り交ぜたストーリー。そして豪華絢爛な衣装やセット、色鮮やかな映像で描く時代劇。



 この映画の主人公は実在した王ヨンサングンではなく芸人。身分が低く、苦しい生活を強いられている者達の視点で描かれていることが本作の魅力の一つでしょう。チャンセンとコンギルは固い絆で結ばれ、互いを理解し思いやる関係。そんな二人が自由と希望ある世界を求めて都に行く。


 そこで他の芸人と共に王や宮廷を皮肉った芸を披露し都の人々の心を掴むが侮辱罪で捕まってしまう。「王を笑わせたら侮辱じゃない」というチャンセンに重臣が耳を傾け、彼らにチャンスを与える・・・


 彼らの芸はほとんど下ネタです。内容は大体がタイトルの通りなのですが、ストレートな同性愛描写があるわけではなく、王とコンギル、そしてチャンセンの関係はあくまでプラトニックなものとして描かれています。宮廷内の陰謀も描かれているものの、ドロドロ感はさほどなかったので予告で抱いた印象とは違い全体的にスッキリとした印象を受けました・・これは意外でした。



 
元になった劇では同性愛描写が多い(というかそんなお話し)だそうですが、本作ではそういった部分を取り払い、精神的な繋がりを強く描く演出をしています。それは良いのですが、しかしですね・・・・パンフレットで「同性愛ではない」と書かれているもののそのように見えてしまう。タイトルが『王の男』(因みに、『王の男』というタイトルには「男と女という性別の違いによる対比を超えたところで人間の価値を表現しようと思った」とパンフレットのインタビューで監督が答えています。)ですし・・・。


 確かに精神的な繋がりを前面に出した作りにしている事によって三人が抱く孤独感や哀しみ抗いたいが抗う力の無い者’同士の混沌とした心情が伝わります。この点、とても良かったです。特に終盤のコンギルの揺れる心情、チャンセンの思い、王の乱心、ノクスの王への思いなど、各登場人物の激しい思いのぶつかり合いがクライマックスシーンを盛り上げていました。


 しかし精神的繋がりを重視して描かれた事により、「いや、どう考えてもこの三人は・・・」という描写が随所にある為何だかバランスが悪いと言うか、三人の感情を始めあらゆる面が中途半端になってしまったかなと言った印象を受けました。一層の事、劇同様にそういった部分をしっかりと描いても良かったのではと思います(といっても絡みシーンとかはいらないです(笑))。その方がより王とコンギル、そしてチャンセン、彼らを取り巻く人々の感情の波に心地よく飲まれた様な気がしました。



 本作のメインはヨンサングン、コンギル、チャンセンの三人。先述のように王ではなく芸人二人が主人公なのですが、暴君とされるヨンサングンを一人の人間として描いている事が興味深いです。というか妙にヨンサングンが一番感情移入しやすいキャラクターでした。


 なぜヨンサングンが暴君となったのか、彼の生い立ちや彼の周りの人間との関係等が主人公二人よりも惹かれました。『王の男』と言うタイトル、深読みしすぎなのですが『王の男=コンギル』の他に『王の男=ヨンサングン』でもある様な気がしました・・・というのもヨンサングンは‘王’というものに縛られた男であると感じたからです。


 幼いころに母を無くし、王となった今でも自分の存在は認められずに何かと父と比べられる哀れな王。なので、最初にコンギルとチャンセンの芸を見てそれまでの厳しい表情の王が噴出す姿は非常に印象深い。


 本作は実在した人物を題材にしている事もあり、韓国の歴史を知っていた方が楽しめそうです。また、ヨンサングンの後の王として擁立されたのがヨンサングンの異母弟であるチュンジョン(チャングムが仕えている王)だそうなので、私は未見なのですが、イ・ヨンエ主演のドラマ『宮廷女官チャングム』を観ていると良さそうですね。


 

 

 また、「その美しさが歴史を狂わせる」というコピーにあるようにコンギルを‘美しい’と取るか取らないかでも結構評価が分かれるような気がしますね。やはり本作のキーはコンギルなので。「その‘美しさが’・・」というよりも「その‘存在が’・・」といえる気が、大好きな芸をしたいと願い、自由を求めるコンギルは特に何もしていないのに彼を取り巻く人々、そして彼自身の運命も過酷なものになってしまうのですからね。パンフレットに「コンギルは悪女である」と作家・岩井志麻子氏が書いていますが本当にその通り。 しかしこうした美青年って切れ目の設定(というのか。)が多いですね~確かに切れ長の目=妖艶ということなのか。何故なのでしょうね。




 余談ですが、本作を観て思い浮かんだのが大島渚監督の『御法度』(※御法度 allcinema ONLINE と、及川光博。コンギルを観て「ミッチーだ・・・。」と思ってしまいました(笑)。





王の男@映画生活

今更ですが、新年あけましておめでとうございます。&漫画『20世紀少年』実写化決定ですね~

 お久しぶりです。

 色々と忙しかったのとパソコンの調子が悪くて全く更新することが出来ずに新年を迎えてしまいました。更新しない間にも訪問してくださった皆様有難う御座います。そしてすいません・・・。コメントとTBのお返しがとてつもなく遅くなりましたがこれから徐々にお返しするつもりです。


 

 私のパソコンもついに買い替え時のようです。というかよくここまでもったなと思います。なぜなら私、WindowsMe使いなのです(笑)え!?と思う方がほとんどでしょうね~(笑)もう色々と使えなくなってきて限界を感じています。近いうちに買い換えたいなと思うのですが、まだ使ってしまいそうな気がしないでも・・・(笑)

?

 ブログを更新しない間も映画は観ていたのでネタは沢山あります(笑)。といっても記憶が薄れているものもあるのできちんとした物が書けるかどうか(^^ゞ


 更新しない間に観た作品はDVDでの鑑賞を含めると以下の作品です。↓↓


■『トンマッコルへようこそ』  シン・ハギュン、チョン・ジェヨン、カン・へジョン。音楽はあの久石譲氏の韓国映画。泣きました!

■『クワイエットファミリー』   ソン・ガンホ、チェ・ミンシク。監督は『箪笥』『甘い人生』のキム・ジウン。ずっと観たいと思っていた作品で、ようやく地元のレンタルショップにDVDが置かれたので鑑賞。

■『王の男』   韓国で大ヒットとなった作品。この作品のレビューは既に書いたので近日中に。

■『バタフライ・エフェクト』  アシュトン・カッチャーのサイコスリラー(?)。映画館で見逃して、観たいと思いつつなかなか観られなかったのですが、ついに鑑賞。

■『エラゴン』  三部作、そしてファンタジーという事で期待して鑑賞。RPGのようなお話しでした。


他にも観たような気も・・・??とりあえずここに挙げた作品のレビューは書きたいなと思っています。あとは去年に書くつもりだった『交渉人 真下正義 完全ネタバレ大捜査』に続き、『容疑者 室井慎次』の完全ネタバレも書けたならと、今更ですけどね^^;



 それにしても久しぶりに自分のブログを見て驚きました。ブログスキンが変わっている!!期間限定のスキンを使っていると期限が過ぎたら自然と変わるのでしょうか??不思議です。




 

 ・・・・ここで話しがかなり変わります。突然ですが【2006年、年末の衝撃事件】



 私がよく読む漫画で『YAWARA』や『MONSTER』を手掛ける漫画家・浦沢直樹氏の『20世紀少年』という漫画があるのですが、(↓のやつです。)本屋で最新刊を買いに行ってビックリ。なんと実写映画化という帯が付いてるではありませんか!!



正直この22巻はさほど面白くは無いと思ってしまったのですが(途中からこの漫画は強引な部分、矛盾が目立ったような気がしまして・・・残念。)、それまでの話しはとても面白い。少年時代に遊びで作った予言の書が数年後に新興宗教団体のリーダー‘ともだち’によって現実のものとなる。予言の書を書いた正義感の強い主人公が‘ともだち’を阻止すべく仲間と共に立ち向かう・・・といった話しで、同じ浦沢氏の漫画『MONSTER』と同様に嵌った作品。

 いや~驚きました。というか実写化は楽しみですがとても不安です・・・キャスティングも不安ですが「血のおおみそか」はどうやって描くのかと^_^;しかもどうやら三部作とかになりそうで、話しがどうなるのかが気になります。2008年公開予定、どうなるのでしょうか・・・。公式HPではTVスポットを見ることが出来ます。‘ともだち’の姿が不気味でした。「20世紀少年 公式サイト」http://www.20thboys.com/
 『MONSTER』もハリウッド映画化が決定していますし、浦沢さん凄いですね~私的には『MONSTER』の映画化のほうが興味があります。私の中で主人公の日本人外科医・天馬は大沢たかおさんのイメージがあるのでその通りになったらな~なんて勝手に思ってます(笑)


 映画化・・といえば『セブンの続編が製作されると聞いたのも驚きでした。『セブン』よりも前の話しだそうで『セブン』と関連しつつも別のストーリーとなるようで、こちらも楽しみです!『セブン』は当時物凄い衝撃を受けましたからね~ノベライズまで買ってしまいました。このノベライズもまた良い出来で、独立した作品のようでした。
参考:シネマトゥデイ 2006/11/07  http://cinematoday.jp/page/N



ということで・・・変な閉め方ですが、本年も不定期マイペース更新ですが宜しくお願い致します。
プロフィール

るい

Author:るい
【好きな俳優】
堺雅人、堤真一(特にこの二人が好き!)、大沢たかお、織田裕二、天海祐希、深津絵里

【舞台】
劇団☆新感線に嵌まってます!
ここ最近毎月観劇。

観劇予定: 時計仕掛けのオレンジ / テンペスト / シェイプオブシングス / NODA MAP・南へ / 劇団新感線・港町純情オセロ 


【映画】
洋画、邦画、韓国、香港とジャンル問わず何でも観てます。
最近は邦画鑑賞率高いです。


【ドラマ】
踊る大捜査線のファンでNW捜査員。

SP-警視庁警備部警護課第四係-が心底好き。


【小説】
佐々木譲、今野敏、貫井徳郎、雫井脩介、横山秀雄、海堂尊を好んで読みます。


■物凄いマイペースにやっているので不定期更新です。
なるべく観たものは全て感想を書きたいなと思っていますが
書かない or かなり時間が経ってから書くこともあります。

■映画、舞台、好きな俳優、ドラマの話が多めです。
感想はあくまで私個人のものなので「あ~この人はこう感じたんだ」程度に受け止めてください。



■TB、コメントお気軽に♪
(但し記事内容と関係のない物等はこちらの判断で削除させて頂きます。)
※コメントは承認制です。


※引っ越し前の記事にあるブログ内リンクは旧ブログのものです。(ランキング含)現在修正中の為リンク先には飛べません。
(旧blog⇒enjoy! MOVIE LIFE)

カテゴリ
最新記事
最新トラックバック
最新コメント
月別アーカイブ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。