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『ほえる犬は噛まない』   ペ・ドゥナ×ポン・ジュノ監督がおくるシュールな日常世界


出演■ペ・ドゥナ、イ・ソンジェ、コ・スヒ、キム・ホジョン、ピョン・ヒボン 、キム・レハ
監督■ポン・ジュノ





<ストーリー>
?中流家庭の住む閑静なマンション。うだつの上がらない大学の非常勤講師ユンジュは、出産間近の妻ウンシルに養われながら教授を目指している。だが最近、飼うことを禁止されているはずの犬の鳴き声がマンション内に響き渡り、なかなか出世できない彼をイラつかせていた。そしてある時、彼はたまたま犬を見つけると地下室に閉じこめてしまう。一方、マンションの管理事務所で働くヒョンナムは、平凡で退屈な毎日を送っていた。そんな時、団地に住む少女の愛犬ピンドリがいなくなったと知り、正義感を燃やしてビラ貼りを手伝い始めるのだった…。

2000年  韓国?? (原題 『フランダースの犬』)

(「allcinemaonline ほえる犬は噛まない  より引用)







 傑作社会派サスペンス『殺人の追憶』、そして現在公開中『グエムル―漢江の怪物―』、のポン・ジュノ監督長編デビュー作。

 「ほえる犬は噛まない」とは‘口やかましいがそれ以上の事はしない者’といった意味を持つ諺。作品内容に合っているかは別にして、何とも面白い邦題をつけたものです。原題の『フランダースの犬』も良い味出していますがね(笑)


 本作を分かりやすく言うならば、団地で起きた‘連続子犬失踪事件’に関わる個性豊なキャラクター達の物語。


?なかなか教授になる事が出来ない大学非常勤講師ユンジュ(イ・ソンジェ)はマンションに鳴り響く犬の声にいつもイライラしていた。出世も出来ないし、妻にいつもきつく当たられるなどの日頃の鬱憤が積もりに積もった挙句、彼はとんでもない行動に出てしまいます。 
 


?前半はユンジュと‘連続子犬失踪事件’がメイン。いや~前半は凄いです・・・というか犬好きの私には辛い映像が出てきます。映し方が結構生生しいので余計ショックを受けました。この作品の感想を書くのはタイムリーですね(・・・何がタイムリーかというと今巷を騒がしている某作家さんの話題です)(-_-;)とにかく遠まわしに言いましたが本作を観る場合は覚悟してください。


 本作はありそうでなさそうな日常生活を淡々と描いているのですが、さすがポン・ジュノ監督、淡々としているが飽きさせないし、登場人物の心情の変化の描き方も丁寧。


 漫画のような構図、ヒョンナム(ペ・ドゥナ)が着ているパーカーの色である黄色を使い(画像の格好です)、感情の変化を表現したり、軽快なジャズと共にストーリーが展開する。


 そしてサスペンス、ホラー(?)、アクション(なのか??)、ヒューマンドラマ、コメディーといったあらゆるジャンルを網羅した摩訶不思議な作品。

?観た人でなければこの不思議な感覚は分からないと思います。感想を書くのが難しい作品です。


 本作に登場するキャラクターは実に個性的。それは大人、子供、犬までもが強烈な個性をもっています。 


 やたらに唾を吐くおばあさん、鍋が大好きな警備員、主人公ヒョンナムの親友チャンミ、うだつの上がらない大学非常勤講師のユンジュ、夫にキツクあたる妻、そして天然ぶりが魅力の主人公ヒョンナム・・・・う~ん、凄い(笑)

 各登場人物が個性豊で魅力的なのも本作の魅力の一つであり、このようなキャラクターによって例えば犬を食べる風習など韓国社会を風刺しているのが監督らしい。



 本作は特別盛り上がりがあるものではないし、コミカルなシーンも多々ありますが大笑いする程でもない。



 しかし・・・ジワジワくる作品。



なぜだか観終わった後清清しい気分になるのです。それはおそらく主人公ヒョンナムがユンジェに何らかの変化をもたらしたのと同じく、私も彼女の純粋さに触れたからかもしれません。

 そんな魅力的な主人公・ヒョンナムを演じたのはペ・ドゥナ。監督の最新作『グエムル―漢江の怪物―』にも出演しています。純粋で正義感があるヒョンナムにはまり役で本作はペ・ドゥナでなければ成り立たなかったといえるかと思います。

 またユンジェ役のイ・ソンジェの好演も光ります。イ・ソンジェが演じていると言われなければ分からない程の役への嵌りっぷりは凄いです。イ・ソンジェは役によって全く異なる顔を見せる俳優ですが、本作ではその才能を十分に発揮しているといえます。 
 ユンジェはユ・ジテでも合いそうだな~とも思いました。

 主演二人の脇を固める俳優の演技もまた魅力てきで、ヒョンナムの親友チャンミを演じたコ・スヒの体格を生かした演技は良かった。「こういう人いそうだな。」と思わせる雰囲気が日常生活を描いている本作とマッチ。親切なクムジャさん』の怪演も見事でしたが存在感ある演技をしますね。

 また『殺人の追憶』、『グエムル―漢江の怪物―』と監督の作品に欠かせないピョン・ヒボンの何処にでもいそうだがいなそうな・・・そんな個性的なキャラである警備員役が上手かった。本作を面白くしているのは彼の存在があるからとも言えるかと。



エンドロールに流れる本作の主題歌は一度聞いたらなかなか忘れられません! ブラックな笑が満載のシュールな‘日常生活‘。鑑賞後不思議な余韻がある作品です。



 余談ですが・・・公開時のチラシは上の画像の背景青バージョン以外にもオレンジや緑といった何バージョンも用意されていました。私は上のしか持っていません(;_;)




<関連>
『殺人の追憶』  タイトルに込められた意味・・・傑作社会派サスペンス。

『グエムル 漢江の怪物』  怪物映画を超えた‘怪物’



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吠える犬は噛まない@映画生活



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コメント

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1 ■こんにちは。

コメント&TB有難うございました。
レビュー楽しく読ませて頂きました。
本当に独特の雰囲気を持った不思議な作品でしたよね。

「親切なクムジャさん」を劇場で見ていた時、コ・スヒのシーンで(この人どこかで見たような・・)と思った事を今思い出しました(笑)
チャンミ役の子だったんですね!すっきりしました。

2 ■こんばんは。

ポン・ジュノ監督の作品は、どれも登場人物が個性的ですよね。その中でも突出してるのが、ペ・ドゥナやと思います。この作品のおかげで、私は彼女の大ファンになりました(^^)

3 ■>モン基地の母さん

コ・スヒの『親切なクムジャさん』での演技は凄かったですよね。あれは強烈でした^^;
本作のチャンミも良かったですね~

4 ■>カヌさん

本作と言い最新作『怪物』にいたるまで個性的なキャラクターばかりですよね(^^)


ペ・ドゥナ確かに!特に本作のペ・ドゥナは良かったですね。彼女無しでは作れなかったと思います。魅力ある女優さんですよね。
プロフィール

るい

Author:るい
【好きな俳優】
堺雅人、堤真一(特にこの二人が好き!)、大沢たかお、織田裕二、天海祐希、深津絵里

【舞台】
劇団☆新感線に嵌まってます!
ここ最近毎月観劇。

観劇予定: 時計仕掛けのオレンジ / テンペスト / シェイプオブシングス / NODA MAP・南へ / 劇団新感線・港町純情オセロ 


【映画】
洋画、邦画、韓国、香港とジャンル問わず何でも観てます。
最近は邦画鑑賞率高いです。


【ドラマ】
踊る大捜査線のファンでNW捜査員。

SP-警視庁警備部警護課第四係-が心底好き。


【小説】
佐々木譲、今野敏、貫井徳郎、雫井脩介、横山秀雄、海堂尊を好んで読みます。


■物凄いマイペースにやっているので不定期更新です。
なるべく観たものは全て感想を書きたいなと思っていますが
書かない or かなり時間が経ってから書くこともあります。

■映画、舞台、好きな俳優、ドラマの話が多めです。
感想はあくまで私個人のものなので「あ~この人はこう感じたんだ」程度に受け止めてください。



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