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『デスノート  the Last name』  審判の時、‘正義’を手にするのは誰か・・・

DEATH NOTE デスノート the Last name [DVD]DEATH NOTE デスノート the Last name [DVD]
(2007/03/14)
藤原竜也松山ケンイチ

商品詳細を見る

出演■藤原竜也、松山ケンイチ、戸田恵梨香、片瀬那奈、上原さくら、藤村俊二、鹿賀丈史、中村獅童(声)、池畑慎之助(声)   他・・・・・

監督■金子修介






<ストーリー>

 死神が地上に落とした“デスノート”を拾ったのは、天才的な頭脳を持つ大学生、夜神月だった。刑事局長を父に持ち、強い正義感に貫かれた月は、ノートを使って凶悪犯を粛清し、自らの手で理想の世界を創りあげようと決意する。人々の間でささやかれ始めた救世主「キラ」の存在。一方、一連の「キラ事件」を解明するためにICPO(インターポール)が送りこんできたもうひとりの天才、通称L。神がかり的な推理力でキラの正体に迫ろうとするLに対し、知略を尽くして捜査網から逃れようとする月。そして、2冊目のノートが舞い降りる…。


2006年 日本


(「映画生活 Gaga」 より引用。)






 DVD発売前に前編が地上波放送されたので前編を観て後編にも興味をもった方が多いのか平日にもかかわらず、劇場は満員に近い状態でした。年齢層も幅広く、『デスノート』の影響力の凄さを実感しました。


 私は先に原作を読んでおり、しかも凄く嵌っていた状態で『デスノート 前編』を鑑賞したのもあり、公開時の感想は原作と比べてしまい少し満足できなかったのですが、地上波放送で改めて観たらあら不思議・・・公開時に抱いた感想とは異なり、面白い!と感じました。原作に遠ざかっていたからなのか・・・?


 前編はデスノートの持つ能力、各登場人物の説明といった役割がメインで序章にすぎなかった。なので主人公・夜神月と名探偵Lの頭脳戦があまり描かれていなかったので、その辺を後編に期待していました。


 また、原作とは異なる衝撃的な結末が用意されているとのことなので、映画オリジナルの結末に興味がありました。後編の予告を見たときは「なんだ、原作と同じっぽいな~」と思っていましたが・・・・・さて。



 冒頭は前編のラストから始まり、今回のキーパーソンであるアイドルのミサミサこと弥海砂が二冊目のデスノートを手にする。そして死神・レムが登場し、タイトルが流れるのですが、このオープニングタイトルがまたセンスがいい。前編の主題歌レッド・チリ・ホットペッパーズの「ダニー・カリフォルニア」にをバックに前編の回想とデスノートの使用法が流れ、また満月と死神の目が同じように描かれていたりととにかくこのオープニングでテンションが上がりました。


 計画通り捜査本部に入った月(ライト)とLの接近戦が開始。そんな中第二のキラと名乗る者が現れる・・・・



 後編のキーパーソンは海砂ということもあり、原作よりも海砂の魅力を出そうという事が伺える。特に海砂の過去の描かれ方は生々しく、リアル。なので海砂がどういう考えを持っているかということが自然にわかる・・というかキラを‘信仰’する動機に少なからず共感してしまう。



 そして、そんな彼女がキラに会いたいと思う一身で犯した凶行時に、彼女に向かって「人殺し」という言葉がカメラ越しに浴びせられる。その時に海砂が動揺するという演出は上手いなと思った。彼女の行いは過去の出来事を自らしているようなものである、一瞬であってもそう思う海砂の心理がよく出ていた。このほんのわずかなシーンに本作のメッセージのひとつが込められているような気にもなりました。



 本作はこの第二のキラ登場から終盤までは原作の第一部と第二部をうまくミックスし、所々は違えどさほど原作からかけ離れていない。上手くまとめたなと感心するほどです。前編よりも人間ドラマに重点をおいていたのも印象的でした。Lの魅力も全開。

 原作と大きく違うのは高田清美(片瀬那奈)のキャラクター。本作に登場する清美の先輩キャスター・西山冴子(上原さくら)のほうが外見なんかは原作の高田清美に近い気がしました。なので原作の高田と本作の高田は全くの別人と考えたほうがいいです。扱われ方も異なります。本作の高田は原作の色々なキャラクターの集合体といったもので、映画という限られた時間で『デスノート』の世界を描くのに重要な役割をもっています。またデスノートを手にした者がどういう運命を辿るのかということを表すキャラクターだったりと本作の第二のキーパーソンといえ、なかなかの良キャラクターでした。


 また後編で初登場した死神レムですが、声が池畑慎之助(ピーターですね。)が担当。これがまた合う!レムの姿はCGCGしているのですが、声の演技がそこをカバーしているように思えました。CGといえば同じ死神リュークは前編よりもリアルさが増したような気が。服の質感などが自然に思えたのですが・・・何か変わったのでしょうかね?技術が向上したのでしょうか。


 ラストに近づくにつれスリリングな展開が続き、‘原作とは異なる衝撃の結末’とは何かと考えながら見ていると・・・大体のよそうはつくのです。しかし‘読めるけれど読めない展開’が待っているんです。


 「あ~そうきたか!!こうなるのは想像がついたけれど、そういう風にするとはね」という具合に。


 この結末は原作未読のほうが数倍面白いような気がします。原作の結末はスリリングでもうドキドキしっぱなしだったものの漫画らしさが前面に出てしまっていたので(ジェバンニが・・・(笑)映画で出てきたらどうしようかと思っていました(^^ゞ)、映画の結末に納得。欲を言えば原作のように、もう少し狂気に満ちた月(ライト)を観たかったな~なんて。



 また原作とは異なり父親の視点で描かれているシーンが多いこと、そして原作の月(ライト)とLよりも非常に人間味がある二人の描かれ方が後編では前編以上に色濃く出ている。

 

 原作の月(ライト)は全く隙がないため感情移入すらしづらいキャラクターであると前編のレビューで書きました。映画版の月(ライト)は隙があるというか結構ミスするんですよね、原作ではありえないミスを。前編鑑賞時はそこが納得いかなかったのですが、後編を見て映画版の月(ライト)の良さを実感しました。原作と違い完璧さがないことがかえって心理やメッセージが伝わってきました。藤原竜也の演技が良かったのもありますがね。


 

 法律の限界に嘆き、デスノートをで犯罪者のいない世界をつくりたいという考えで行ってきた月(ライト)がしまいには「新世界の神となる!」と独裁者を目指しているかのように変わっていく様は恐ろしくも悲しい。月(ライト)の動機には少なからず共感する部分があり、完全悪とはいえない。しかし彼の行いが正義かといえばそれも違う。だから‘キラ(=KILLER)’と呼ばれる・・・・。直接手にかけていないということもあってか次第に命を軽く扱い、まるでゲームをしているかのようになっていく月(ライト)は「死神以上」と死神にいわれるほどになる。


 ではLが正義かと言えばそれもまた違うようにも思える。劇中で何度も「死刑」という言葉を表情を変えて言うLにも表れているように、実は月(ライト)とL、一見異なる考えを抱いていそうだけれど、同じ考えの持ち主であると思う。その‘正義’のあらわし方が異なるだけで。


 本作では様々な‘正義’が存在するが‘正義’に定義はない。だからといって正義の名の下に何でもしていいのかといったらそうではない。ここにもひとつ現代社会に向けてのメッセージがこめられているようにも思えました。



 


 前編と後編合わせての評価ですが・・・・あの長い原作をうまくまとめ、デスノートの世界観を描きつつ、新たなデスノワールドを作り上げたかなと思います。パンフレットに‘不快娯楽作’と監督が言っていますがその表現、結構当たってるかなと思います。後編を観ると尚更です。

 そして前編と後編のどちらが面白かったかと聞かれたのなら、私は「後編」というでしょう。まぁ前編と後編で一つの作品なので単体で評価すべきではないのかもしれませんが。



 パンフレットといえば「Lの過去をやりたい」といった言葉があったのが気になりました。やるのかな・・・?どうなんでしょう。やるとしたら小説の内容なんですかね。

(追記//Lのスピンオフ製作が決定しましたね~。)


 あ、パンフレット。今回は購入されたほうがいいかと思います。ネタばれで書かれているページが面白いのでお勧めです。


 



<余談>

 TVCMで流れているBOOM BOOM SATELLITESの『Girl』良いですね~。これを機にBOOM BOOM SATELLITESのCDを聞きまくってます(笑)。彼らは映画『アップルシード』(未見)の主題歌も手掛けているんですよね。

<前編のレビュー↓↓>

『デスノート  前編』  各々の‘正義’のために命をかけた戦いが今始まる


 デスノート the Last name@映画生活



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コメント

非公開コメント

1 ■お久しぶりです!

こちらの記事を拝見し、後編への期待もかなり高まりました…ワクワクo(^o^)o
スタートから、かなりの盛り上がりの様子が想像できましたので途中までレビュー読まさせて頂き、観賞後再び拝読させて頂きたく思います(^-^ゞ
楽しみです♪

3 ■こんばんは!

echo&コメ、ありがとうございました!
そうそう、TVの全編にのせられてしまいました。
うまいよねぇ、、、

4 ■>猫姫さん

上手いですよね~前編放送するなんて!アレをやられたら後編を見ないわけにはいかないですものね。

5 ■こんにちは

rainさん、こんにちは。

僕も原作は二部に入ってからは冗長な感じがしてあまり好きではありませんでした。
映画は原作のエッセンスのみを取り出してうまくまとめていたように感じました。
L役の松山さんは前編よりもよりLらしくなっていましたね。
Lのスピンアウト楽しみです!

6 ■>はらやんさん

原作の二部は連載を延ばそうとして作られているように最初思ってしまいました。
なので映画は上手く纏まっており、原作とは違いLで終わると言うのがよかったと思いました。

Lスピンオフ楽しみですよね(^_^)

7 ■こんにちは。

>実は月(ライト)とL、一見異なる考えを抱いていそうだけれど、同じ考えの持ち主であると思う。その‘正義’のあらわし方が異なるだけで。

そうかも!って思いました。
正義の定義なんてない世の中で、こうした現し方の違う正義同士の議論もまた、もっと成されるべきだろうなあって思います。
プロフィール

るい

Author:るい
【好きな俳優】
堺雅人、堤真一(特にこの二人が好き!)、大沢たかお、織田裕二、天海祐希、深津絵里

【舞台】
劇団☆新感線に嵌まってます!
ここ最近毎月観劇。

観劇予定: 時計仕掛けのオレンジ / テンペスト / シェイプオブシングス / NODA MAP・南へ / 劇団新感線・港町純情オセロ 


【映画】
洋画、邦画、韓国、香港とジャンル問わず何でも観てます。
最近は邦画鑑賞率高いです。


【ドラマ】
踊る大捜査線のファンでNW捜査員。

SP-警視庁警備部警護課第四係-が心底好き。


【小説】
佐々木譲、今野敏、貫井徳郎、雫井脩介、横山秀雄、海堂尊を好んで読みます。


■物凄いマイペースにやっているので不定期更新です。
なるべく観たものは全て感想を書きたいなと思っていますが
書かない or かなり時間が経ってから書くこともあります。

■映画、舞台、好きな俳優、ドラマの話が多めです。
感想はあくまで私個人のものなので「あ~この人はこう感じたんだ」程度に受け止めてください。



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