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『美しい夜、残酷な朝  / 【cut】 』   

 【Cut】 (韓国)

出演■イ・ビョンホン((『JSA』)、カン・へジョン(『オールドボーイ』)、イム・ウォニ(『シルミド』)

監督■パク・チャヌク(『JSA』『復讐者に憐れみを』『オールドボーイ』『親切なクムジャさん』)





<ストーリー>

 人気映画監督リュ・ジホがある日、帰宅すると、見知らぬ男が妻を人質にして彼の帰宅を待っていた。男に究極の選択を迫られていく中で、ジホは隠していた素顔をさらけだしていく。


Amazon.co.jp  美しい夜、残酷な朝  より引用。)






あのパク・チャヌク監督、イ・ビョンホン、カン・へジョンが織り成す『オールドボーイ』に似た復讐と憎悪の物語。


ストーリーや色鮮やかなセット、独特のカメラワークに異様な雰囲気と不条理さは‘『オールドボーイ』再び’といった印象を持つのですが、本作は『オールドボーイ』とは似ているようで似ていない、また別の‘復讐モノ’となっています。



イ・ビョンホンが演じる主人公は名声と富を手にした映画監督。彼の妻も有名なピアニストとまさに人生の成功者。しかしそんな彼が成功者としていられるのもその日で終わり。何者かに殴られ、意識を失った彼が目覚めて見るその風景は彼が先ほどまで撮っていた異様な映画の世界にも似ている…と同時に何かがおかしい。

よく見るとピアノに指を固定され、ピアノ線で磔になっているような姿をした妻と見知らぬ男がいたのだった。


?体中にピアノ線が張りめぐらされ、天井に向かって光輪のような形でピアノ線が延びている様は残酷で恐ろしくもあり、どこかアートのような美しさを持っている。
この作品にはこのように‘残酷さと恐怖と美しさの融合’がセットやカメラワーク、冷ややかであるが熱さがある不思議な雰囲気など随所に見られる。まさに‘パク・チャヌクワールド’が展開されているのです。



ここには可愛らしいカン・へジョンもかっこいいイ・ビョンホンも存在しません。


イ・ビョンホンはこんな事するの?と思う演技を見せてくれますし(ああいった演技もできるのか。と笑うと共にさすがだなと関心。)、カン・へジョンにいたってはドギツイ化粧を施した顔が涙でボロボロに崩れ、「あの可愛らしい『トンマッコルへようこそ』のカン・へジョン何処へ・・・」といった具合。

二人を捕らえた男には『シルミド』でも存在感があったイム・ウォニ。変質的キャラクターに嵌っています。彼が時折見せるコミカルな仕草が彼らの置かれている恐ろしい現状と相反するものである。しかし、そのコミカルさがかえって恐怖感と不条理さを浮き彫りにさせ、どこか別世界に観客を誘う。

 極限状態に陥った人間の滑稽で醜悪な姿を彼らを捕らえた男によって‘撮られている’かのようです。

 監督である主人公がいつも言う「カット」の言葉はかからないこの生き地獄を終わらせるには様々なモノを“カット(切る)”しなければならない。故に劇中に見られる“切る”という行いはどこか象徴的である。


 また『オールドボーイ』で見られた漫画的演出が本作では多用され、鮮やかな色彩と、とても有り得ない主人公達の姿によって、この一夜の出来事が現実なのか、それとも夢なのか判断し難い作りになっている。

 


 まさにパク・チャヌク監督が描く“美しく残酷な不条理世界、ダークファンタジーとも言える作品。



 『オールドボーイ』が気に入った!という方にお勧めです。この作品も万人受けはしないでしょう…『オールドボーイ』よりも描写がきついですしね(^^ゞ


 



●他二作品のレビューはこちら。

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るい

Author:るい
【好きな俳優】
堺雅人、堤真一(特にこの二人が好き!)、大沢たかお、織田裕二、天海祐希、深津絵里

【舞台】
劇団☆新感線に嵌まってます!
ここ最近毎月観劇。

観劇予定: 時計仕掛けのオレンジ / テンペスト / シェイプオブシングス / NODA MAP・南へ / 劇団新感線・港町純情オセロ 


【映画】
洋画、邦画、韓国、香港とジャンル問わず何でも観てます。
最近は邦画鑑賞率高いです。


【ドラマ】
踊る大捜査線のファンでNW捜査員。

SP-警視庁警備部警護課第四係-が心底好き。


【小説】
佐々木譲、今野敏、貫井徳郎、雫井脩介、横山秀雄、海堂尊を好んで読みます。


■物凄いマイペースにやっているので不定期更新です。
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感想はあくまで私個人のものなので「あ~この人はこう感じたんだ」程度に受け止めてください。



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