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『シャッター アイランド』 記憶の迷宮捜査の果て※ネタバレ

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監督:
マーティン・スコセッシ
出演:
レオナルド・ディカプリオ 、 マーク・ラファロ 、 ベン・キングズレー 、 ミシェル・ウィリアムズ 、 マックス・フォン・シドー 、 エミリー・モーティマー 他

2009年 アメリカ  PG-12

<ストーリー>
1954年、連邦保安官テディは相棒チャックと共に孤島の精神病院へ。任務は失踪した患者の捜索だがテディには別の目的もあった。やがて彼は病院内で“何か”が行なわれているという疑惑を抱く。

シャッター アイランド@ぴあ映画生活より

鑑賞日:2010/4/27





※以下ネタばれです。結末に触れていますので未見の方はご注意下さい。


“謎解き物”と言う大々的なプロモーションと、映画冒頭の説明により、いかにも緻密に作り上げられた謎を説き明かす映画の様な印象を植え付けられたがこれは謎解き映画ではありません。


まさか上述のプロモーションの意図は本作のメインテーマと言える“思い込み”をさせる為?
…なのかどうかは分かりませんが、本作はあれこれ考えず主人公ティディと一体になった方が入り込めますし、分かりやすい。


犯罪を犯した精神病患者を収容する孤島シャッターアイランドで一人の患者が失踪する。
保安官である主人公ティディは捜査の為相棒チャックと共にシャッターアイランドに足を踏み入れる。

ティディの目的は捜査とは別に、この島にいれであろう昔妻を殺した犯人を捜し出す事だった。


ティディ達が島へ上陸した時の庭にいる人々の反応、ティディがチャックに言う台詞等伏線が冒頭から複数用意されている。

何かが起こりそうな薄暗い空とおどろおどろした音楽が効果的に使われていて、不安感と恐怖心を煽る。
次第に悪天候になっていく様はまるでティディの精神状態を投影している様にも思える。



彼が追う“真相”は精神病院が舞台と言うこともあり、想像できてしまったが、あれだけ「この謎が解けるか!?」と煽っていたのでそんな訳無いだろうと思っていたのですが…



その通り(笑)



しかし予想通りのオチでも付加価値がかなります。

注意書きした通りネタバレしますがティディがみる夢が現実で、現実が夢(妄想)であるのですが、この撮り方が秀逸。


彼が見る夢は鮮やかでとても美しいのですが、残酷です。
夢に伏線がかなりあるので最初にティディが67番目では?と気づきました。

火事で亡くなったはずの奥さんが何故か腹から血を流していたり、
子供を殺害し運んだとされているのはレイチェルなはずなのに、夢でティディは「面倒な事になる」と子供達を運んで行く…

またこれ程残酷な事をしているのに映像は凄く美しく、まるで残酷なお伽話の様。
キューブリックの『シャイニング』に真っ白な壁で作られた部屋一面に真っ赤な血がまるで生き物の様に流れ込むシーンがあったと思いますが、あれに似て残酷だけれども魅かれる演出は見事。

この美しさが真実が明かされた時のティディの計り知れない絶望と困苦をより浮き彫りに、そして観る者に対して衝撃を与えている(例え彼が患者だと言う事が分かっても)と思いました。


ラスト、最終判断の為に正常に戻ったか否かを確認する為にチャックとなっと話し掛けるドクター。

見た目は正常であったがまだ“ティディ”としてドクターに返答した為、彼はロボトミィ相当と判断されてしまう。


しかし、その直後「モンスターのまま生きるのと、善人で死ぬのはどちらが良いのかな」と呟き、手術を受ける為に去って行く。


その言葉にドクターはっとし「ティディ」と彼の名を呼ぶが振り向かない。

彼はティディではないから。


正常に戻っているから(と私は解釈しましたが、皆さん如何でしょうか?)。


この台詞とラストシーンは衝撃と言いますか、打ちのめされました。

真実等分からない方が幸せであり、“夢=妄想”の中に居続けた方が幸せだった。
夢から覚めた以上彼には残酷な真実を受け入れる事は苦痛であるが、また全てを忘れて英雄として記憶を都合の良いように書き換えて生きるのであれば、悔恨の念を抱き、真実のまま罪を受け入れ人間として死んだほうが良いという決断に達したレディス。

彼の心情を考えると涙が出てしまいました。


ラストはロボトミィを受けたのか、または言葉の通り自殺してしまうのかは分からないまま観客の判断に委ねる形で終わりましたが、どちらでしょう。

観終わった直後は死を選んだと思ったのですが、ロボトミィを受ける=善人としての人格が死んだという考えも有力だよなと思ったり。


記憶の迷宮に迷い込んだ男の贖罪の物語の終結としてはどちらにしても、残酷でもの悲しいラストでした。


ディカプリオ、ここ最近の彼の演技は良いですね。こういったシリアス物に今後も沢山出て欲しいです。






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るい

Author:るい
【好きな俳優】
堺雅人、堤真一(特にこの二人が好き!)、大沢たかお、織田裕二、天海祐希、深津絵里

【舞台】
劇団☆新感線に嵌まってます!
ここ最近毎月観劇。

観劇予定: 時計仕掛けのオレンジ / テンペスト / シェイプオブシングス / NODA MAP・南へ / 劇団新感線・港町純情オセロ 


【映画】
洋画、邦画、韓国、香港とジャンル問わず何でも観てます。
最近は邦画鑑賞率高いです。


【ドラマ】
踊る大捜査線のファンでNW捜査員。

SP-警視庁警備部警護課第四係-が心底好き。


【小説】
佐々木譲、今野敏、貫井徳郎、雫井脩介、横山秀雄、海堂尊を好んで読みます。


■物凄いマイペースにやっているので不定期更新です。
なるべく観たものは全て感想を書きたいなと思っていますが
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