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『DAISY/デイジー』  愛を心に秘めた無垢な「花」

出演■チョン・ジヒョン、チョン・ウソン、イ・ソンジェ、チョン・ホジン、デヴィッド・チャン

監督■アンドリュー・ラウ

脚本■クァク・ジェヨン





<ストーリー>

 オランダで骨董店を営む祖父と暮らす画家の卵ヘヨンのもとに頻繁に届けられるデイジーの花。それは夏に訪れた郊外での忘れ難くも美しい夏の日の記憶を甦らせるものだった。名前も姿も知らない送り主こそ運命の恋人だと信じるヘヨンは、肖像画の客として花を持って現れたジョンウに心惹かれるようになる。そんなヘヨンの毎日を人知れず見守り続ける男パクウィ。花を育てクラシック音楽を愛するその男は暗殺のプロだった…。


2005年 韓国

(「goo映画 デイジー から引用」)






 前売り券(特典はDVDでした。)は買っていたものの、観にいく行く暇がなく危うくただの紙切れとなるところでした^_^;上映終了間近にも関わらず、映画館は満席。もうブームは終わっただろうと思っていましたがそうではなかったようですね。というかもはやたんなる‘ブーム’ではなくなったと言うほうが正しいのかもしれません。


 さてこの『デイジー』ですが、大好きなクァク監督が脚本を手掛け、主演がチョン・ジヒョンということもあり製作決定の話しを聞いた時から楽しみにしていました。しかも共演が『ユリョン』『MUSA』『私の頭の中の消しゴム』のチョン・ウソン。監督があの傑作ノワール『インファナルアフェア』のアンドリュー・ラウ監督、アジア同時公開、オランダロケ・・・期待する要素が沢山あり公開を楽しみにしていました。


 ストーリーはまぁ単純。あらすじ、予告から結末も大体予想できるのですが脚本はあのクァク監督です、単なる三角関係物語にしていませんでした。あらすじだけ見ると少女漫画のようで、公開前に「またこんな映画か~」とポスターを見ながら話している人を見かけましたが、そう思われるのも無理ないです。この作品を観てもそう思うかも知れません・・・現にそう私も思うところがありましたから。


 しかし、クァク監督作品に共通する「運命」「縁」のテーマが色濃く描かれた作品でそれプラス、ノワールの要素があるので単なる三角関係ものにならなかったと思います。デイジーの花をめぐり三人の思いが交錯し、運命に翻弄される。ヘヨン、ジョンウ、パクウィの三人はとても純粋であり、想うがあまりに自身を責めたり悲しみにくれる。また愛するものに幸せになって欲しいと願えば願うほどに運命は皮肉にもその願いとは異なる方向へ動いてしまう・・・この作品、一言で表すならば‘‘切ない’’です。人を愛することそのものを描き出したいと言うクァク監督の想いが込められている気がします。

 

 三人の心理描写も上手く描かれていたと思います。脚本が良かったという点とやはり俳優の演技のよさでしょう。チョン・ジヒョンはいままでの溌剌としたヒロインとは少し違うヘヨンを演じ、ヘヨンの複雑な心理状態を表情豊に表していました。彼女はこの作品でよく泣くのですが、中でも作品の前半(になるのかな?)、広場で絵を書くときに涙するシーン。このシーンは特に心に響きました。ヘヨンの感情が台詞が無くてもこの演技で伝わりました。しかし・・・ジヒョンは本当にナチュラルビューティーですね。だからこのような作品にピッタリですね。


 チョン・ウソンは今回プロの殺し屋の役ですが、あまり殺し屋っぽくなかったですね・・・ただアクションは頑張っていたと思います。メインテーマがラブストーリーのようなのでその点は気にしないで見るべきなのかもしれませんが・・。しかし殺し屋でありながヘヨンを思う純粋さをもち、デイジーを育てるパクウィの人柄がチョン・ウソンから滲み出ていた気がします。パクウィの視点で作られた『デイジー  アナザーバージョン』を観るとまた見方が変わりそうですね。

 

 この作品であまり出演するシーンは多くなかったのですがジョンウ役、イ・ソンジェが特に良い演技をしていたと思います。ジョンウのどこか影がある雰囲気やヘヨンを想い彼女に嘘をつことに苦悩する表情、悲しみにくれる表情など、ジョンウの心理を様々な表情でうまく表していました。なぜか一番感情移入したキャラクターだったりします。


 映像はさすがアンドリュー・ラウ監督!『インファナルアフェア』に通じるものがありました。それはパクウィが殺し屋として移るシーン。ここはヘヨンと会っているシーンとは異なる色調にざらっぽさがある映像となり、音楽も『インファナルアフェア』を連想させるものになっていてラブストーリーから一転、ノワール映画に変わります。この映像の変化も心理の変化に繋がっている点が上手いとおもいました。広場のシーンも各アングルから登場人物を捉えるところが交錯する運命を表しているようにも思えました。

 

 クァク監督が脚本と言うことでやはりリンクを探してしまいましたが・・・ありました。『運命』『縁』のテーマのほかに『雨』『鳩(・・・出ましたよね?ちょっと曖昧なんですが(^^ゞ)』『花』。クラシックもそうなるのかな・・・などそんなところまで気にして観てしまいました(笑)


 ラストがまたクァク監督らしいなと思いながら涙しつつエンドロールの歌を聞いていました。展開が読めても駄目ですね・・・涙もろくて。


 しかし何かが足りなかったですね。悪くはないのですがね・・・私的にはもっとノワール感を出しても良かったのかなと思いました。別バージョンはパクウィの視点で描かれてるそうなので、そちらのほうがつぼに嵌りそうな気がします。



 アンドリュー・ラウ監督ですがハリウッド進出されるそうなので監督の今後の活躍も期待ですね。





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コメント

非公開コメント

1 ■こんばんは!

あたしは、早くDVDで、最後のシーンと、最初のシーンを確認したいです!

2 ■TBありがとうございました

こんばんは♪
私も猫姫さん同様、雨宿りのシーンで最初にパクウィがいるかどうかを早く確かめたいです(笑)
ジョンウがいるのは分かっていたのですが・・。
香港映画のテイストが入っていたので私にとってはとても見やすくて楽しめる作品になっていました。

3 ■チョン・ジヒョンファンとしては…

 TBありがとうございますm(_ _)m

 過去の彼女の作品と対比すると、非常に
可憐な女性を演じていたよーに思えます。
ある意味で一番「現実的」かと。しかし、
ちょっと「恋に恋してる」と感じる部分
もありますがw

 何より、劇中で2回も撃たれるなんて
ショックです。声を失い、最後は…出来
ることなら「猟奇的な」の正式な続編で
も作って欲しいです♪
プロフィール

るい

Author:るい
【好きな俳優】
堺雅人、堤真一(特にこの二人が好き!)、大沢たかお、織田裕二、天海祐希、深津絵里

【舞台】
劇団☆新感線に嵌まってます!
ここ最近毎月観劇。

観劇予定: 時計仕掛けのオレンジ / テンペスト / シェイプオブシングス / NODA MAP・南へ / 劇団新感線・港町純情オセロ 


【映画】
洋画、邦画、韓国、香港とジャンル問わず何でも観てます。
最近は邦画鑑賞率高いです。


【ドラマ】
踊る大捜査線のファンでNW捜査員。

SP-警視庁警備部警護課第四係-が心底好き。


【小説】
佐々木譲、今野敏、貫井徳郎、雫井脩介、横山秀雄、海堂尊を好んで読みます。


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■映画、舞台、好きな俳優、ドラマの話が多めです。
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